2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

シコタンキンポウゲ

キンポウゲ属の種はたくさんあります。その中で、わたしが一番多く目にするの は、このシコタンキンポウゲ。花は径2センチとあまり大きくないのですが、輝くよう な黄金色はよく目立ちます。撮ったのは能取岬の先端。大きなフキの葉陰に咲い ていました。 …

エゾスカシユリ

ゼンテイカやエゾキスゲは黄花ですが、エゾスカシユリは赤みがかったオレンジ色 です。写真は濤沸湖とオホーツク海の間にできた砂洲のもの。先の黄花はいずれ も海岸草原の花ですが、エゾスカシユリは内陸にも広がっています。今の時季に車 を走らせている…

小清水高原の雲海

雲海写真が狙いで、 一昨日、屈斜路湖を見下ろす三つの高台、小清水高原、 摩周湖第三展望台、津別峠を回ってきました。最初は小清水ハイランド。標高は 725メートル。湖の北東側です。予想通り、下界は晴れていたのに、眼下のオホ ーツクの森から湖まで…

田園の緑

一歩郊外に出れば、目に快い緑が広がる季節です。初めの三枚は町内の田園 風景。後の三枚は海に近い小清水丘陵地の田園。朝の美幌は曇りでした。昼近 い帰路の小清水は青空が広かっています。どちらの緑も魅力的です。 小説 縄文の残光 83 登米・栗原の戦い…

小清水砂丘のエゾキスゲ

サイタマンさん、桓武朝の三次の征夷のうち、戦闘の場所や経緯がいくらかでも古 書に記されているのは、一次(巣伏)だけです。登米・栗原は全くの創作です。それだ け自由に想像できたので。 昨日アップしたゼンテイカとの違いがお分かりでしょうか。枝分か…

海岸草原のゼンテイカ

正式な和名はゼンテイカ。日光・尾瀬・霧ヶ峰などの高原ではニッコウキスゲ、関 東の低地ではムサシノキスゲ、北海道では主にエゾカンゾウと呼ばれているようで す。地域によってはいくらか違いがあるのかもしれませんが、基本的にはユリ科ワ スレグサ属の…

アカシアの花房

道が街中を抜け、郊外の丘にさしかかると、左右の木立に垂れるアカ シアの花房が目につきます。街路樹として植えられているのは主にナナ カマド。白樺もたまにありますが、こちらでアカシアが使われることはまず ありません。 旺盛に繁殖する外来種です。林…

ハマエンドウの色は鮮やか

サイタマンさん、ありがとうございます。書きはじめるまでに2年かかりました。それ でも資料に乏しい時代だから、準備が短かったのだと思います。それにしても、自分 の想像力の乏しさを痛感させられます。 海岸草原は花の季節になりました。黄色いユリ類…

センダイハギの明るい黄色

何日も青空を見なかったような。なかなか晴れず、出かけるチャンスがなくて。待 ちきれず昨日、昼近くに雲が薄くなってから、海側お決まりコースを一回り。能取岬 ではちょっと霧雨も降ったけれど、小清水海岸まで下るころには青空が広がりまし た。お日様…

シジュウカラ

五月、葉が茂る前に、庭で撮ったシジュウカラです。頭から顎にかけて黒い山賊 顔なので、これだけ近くから撮っても、眼がわかるのは最後の一枚だけです。首す じ背中側の淡い黄色、長く伸びた尾、つぶらな瞳は、なかなか魅力的。頭部が白 かったらオシャレ…

庭の花々

日の出前の薄暗がりで、白く浮かぶのはフランス菊(一枚目)。園芸用に栽培され ている改良種・マーガレットは、寒さに弱いのだそうです。ウチの庭でもあちこちの 荒れ地でも勢いよく繁殖しているのだから、元の種が半ば野生化しているのでしょ う。 次はカモ…

香るスズラン

スズランの花は葉陰にあるのであまり目立ちません。それでも、漂う香りで、その 存在に気づきます。近寄って眺めれば、小さな花の一つ一つは、確かに鈴に似てい ます。白い鈴をいくつも紐でつないだような。端正な外見からは、毒草とは思えませ ん。 小説 …

ビオラとポピー

タムラ、波打っている喉を撮ったのは初めてかも。ホーホケキョ、ケキョ、ケキョっ てやっている間は、体が細くなっているような気がします。精一杯息を吸い込んで 膨らみ、吐き出しながら啼くのでしょうか。 ウチの庭に咲いている花です。ビオラは今は野生…

湿原の鶯

鶯の、 声はすれども姿は見えず、はいつものことです。だけど、 釧路湿原の温 根内山側遊歩道では、時々姿を捉えることができます。今年もそのチャンスがあり ました。 近くで囀る瞬間は撮れませんでした。少し離れた枝先の写真では、声を出すとき の嘴の開…

湿原に咲く

6月初旬の釧路湿原に咲いていた花です。順に、ワタスゲ、コンロンソウ、エンコ ウソウ、ノイチコ゜。終わりの3枚はオオバナノエンレイソウです。冠水帯、ミズゴケ 帯、林床、縁の丘などと、条件が違う場所があるので、草花の種類も多様です。ミ ツガシワ…

ミンク

釧路湿原恩根内遊歩道にいたミンクです。去年も同じ場所で見ました。木道の 下に巣を作っているのでしょうか。ここ以外でも、美幌川に注ぐ用水路の暗渠出口 で1回、屈斜路湖和琴半島のそれぞれ違う場所で3回出会っています。今回はほと んど真っ黒ですが…

荒野のイソツツジ

緑が生えそろい、前年の枯れ茎が隠れると、間近で見る釧路湿原の表面は草原 です。6日はまだ緑に灰色が混じり、荒野の雰囲気が残っていました。そのなかで 目を惹く白は、イソツツジ。まだ咲き初めです。多くは蕾。 とはいえ、咲きそろっても、川湯硫黄山…

ミツガシワ

釧路湿原のミツガシワです。寒冷地に多い花です。湿地や浅い水中で、横に伸 ばした茎で増えるとか。穂の下から順に咲き上ります。わたしは咲く前の、薄い赤 みを帯びた蕾が特に好きです。まだ早すぎるか、もう遅すぎはしまいかと、毎年や きもきしながら、…

うろこ雲

北海道東部で、建物や人の密集する都会らしい都会は、釧路と北見くらい。道 路も、この二つの市街地を除けばほとんど、渋滞するほどには車が集まりません。 そして、大きな工場地帯もないので、たいていどこも空がきれいです。それでも、 街の中より、海岸…

コツマトリソウ

そらさん、白い山とカラマツの浅緑ですね。一年のうちで、この時季だけ見られる 風景です。 ツマトリソウは林に生えるけれど、その変種であるコツマトリソウは湿原の花だ とか。6月6日の釧路湿原温根内遊歩道では、原を行く木道の左右に点々と咲い ていま…

姫海芋

姫海芋(ヒメカイウ)の自生地は、東北や北海道などに、6、7箇所あるだけのよう です。わたしは釧路湿原以外で見たことがありません。氷河期の生き残りで、貴重 な植物だとか。 自生するのは 林間の浅い水中や湖畔で、ここ温根内遊歩道でも、低い木々が 茂…

斜里の山と海岸

そらさん、こちらの6月前半は、山道の若葉や草原の若草が一番美しく輝く季節で す。その中を車で駆けているだけでも、幸せな気持ちになります。 kawataさん、ご訪問ありがとうございます。 知床半島の付け根にある斜里市街からは、斜里岳(一枚目)と海別岳(…

浅緑の釧路湿原

サイタマンさん、飛鳥後期から平安初期の天皇制による専制は、明治から昭和前 期の政治に似ているところがあります。専制は外敵を必要とします。古代は朝鮮半 島から退けられて、東北エミシに矛先を向けたのでしょうね。 6月6日の釧路湿原は、ようやく緑…

ヒメシャクナゲとエゾノコリンゴ

そらさん、知床五湖の遊歩道はこれまで、3回行っても2回は「クマ出没」で歩行禁 止でした。新システムになって、禁止の回数がずいぶん減ったとか。 ヒメシャクナゲは5ミリほどの小さな花をつけます。気をつけていないと見落とし ます。昨日の釧路湿原温根…

一湖

デジモナさん、ザビエル公園の緑に、新緑の気配が残っていますね。鹿児島の木 々も、盛夏の猛々しさはこれからでしょうか。 知床五湖の一つ、一湖です。撮ったのは五月一九日。他の四つの湖を間近で 見るのは、敷居が高くなりました。入園料を支払い、講習…

若緑の森

落葉樹に若葉の緑が輝く季節は、森歩きが一段と楽しくなります。写真は五月の 常呂遺跡の森です。若緑の木々の他に、遊歩道脇で、昼近い陽を浴びて輝くエゾネ コノメソウと、小さな小さなフデリンドウが迎えてくれました。 ネコノメソウにも何種かあるよう…

アイヌタチツボスミレ

デジモナさん、きれいな花があるお庭なのですね。ほとんど野生化して勝手に咲い ているウチの庭とは、ずいぶん違うみたい。 サロマ湖畔の常呂遺跡の森で毎年見る花ですが、今年は一段と多かったような 気がします。小さくて控えめな花です。一輪だけなら見…

白い山々

デジモナさん、アジサイが咲いて梅雨入りですか。そんな季節なのですね。梅雨が なく、8月にアジサイの花がある土地にいると、懐かしい季節感です。 連日30度を超える暑さ、応えますね。報道によると、関東・甲信地方では、35度 を超えたところもある…

森に咲く白い花

常呂遺跡の森に咲いていたニリンソウとオオバナノエンレイソウです。両方とも、こ ちらでは珍しい花ではないけれど、森の木陰に白く浮かび上がっていると、やはり目 を惹かれます。 小説 縄文の残光 58 風雲迫る 延暦元年(782年)、大伴家持が鎮守将軍と…

オシンコシンの滝

知床半島の遠音別岳(おんねべつだけ)から流れ下るチャラッセナイ川が、海に注 ぐ手前で、岩盤を滑る滝になっています。その名になっている「オシンコシン」は、オ・ シュンク・ウシ=川下にエゾ松が群生するところ、というアイヌ語からきていると、ウイ キに…