2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

麦秋

オホーツク海地方の丘陵地帯で、麦畑が黄色く色づいて刈り入れのときを待っ ています。面積は大小様々。広い場合でも、所有する耕地のすべてに麦を植えて いるわけではなさそうです。パッチワークのような模様になるのは、馬鈴薯やその 他の作物とローテーシ…

花の半島

デジモナさん、赤い百合は、ウチの庭では施肥もされず草取りもしてもらえず、半 ば野生化していますが、元は栽培種でしょう。こちらでも花屋や植物園には派手な花 もあります。 お写真の赤いトンボ、羽化したときから赤いのでしょうか。こちらのアキアカネは…

藪の緑と赤い百合

サイタマンさん、ありがとうございます。今度は未来を対象にした小説を書きたい と思っています。人物をちゃんと描くことができないのだから、小説を称するのはお こがましい気もしますが。それと、構想が固まるまで長くかかるだろうし、その前に ボケるかも…

天人峡の柱状節理

天人峡は旭岳の南にできた奥深い渓谷です。北海道一の落差を誇る羽衣の滝 が観光の目玉でした。でも今は、温泉街から滝までの歩道が、崩落の危険があって 閉鎖されています。再開のめどは立っていないとか。 渓谷は柱状節理の石壁で形作られています。柱状節…

一面に馬鈴薯の花

デジモナさん、植物そのものには罪はないのにね。でも原生花園などで、在来 種に悪影響のある外来種を駆除するのは、やむを得ない気がします。 タムラ、拙い小説を最後まで読んでくれてありがとう。 黄花のことですが、言われて葉が羽根状に三裂していたこ…

摩周湖の崖にハンゴンソウ

デジモナさん、カノコユリは北国にない花ですね。オニユリも見ません。その代 わりというか、本州では山の花であるクルマユリが、低地の森でも咲いています。 花の名前が間違っていたので、全面的に書き直します。 アキノキリンソウではなく、ハンゴンソウ…

緑濃い野付半島

野付半島の北は根室海峡、南は野付湾。二つの海に挟まれた狭い砂洲が、夏 は花と緑に覆われます。花が目立つ場所もありますが、今日の写真は水と緑が主 役です。 小説 縄文の残光 111 最終回 あとがき(続き) 縄文人については、戦傷跡を残す人骨は、ほとん…

白金不動の滝

美瑛と白金を結ぶ道道の途中で、 森を2、3分歩いただけで行けます。それでも、 滝のある場所は山奥のような雰囲気です。車道自体が林のなかですから。水量豊 かで、低温。暑い日でも、すぐに汗が引っ込みます。石仏群がありりました。霊場の ようです。滝…

緑の山と白い幹

夏の北海道で、標高千メートル未満の山地を代表する風景は、うねる緑と白樺・ 岳樺の白い幹。もっと高ければ、這松が主役です。初めの三枚は津別峠で撮りま した。晴れ渡っていれば、遠く大雪山系の一部も遠望できるのですが、この日西の 山際には雲が残っ…

白金の青い沼

美瑛から十勝岳のふもとにある白金(しろがね)温泉に向かう途中にあるのが、こ の「青い沼」。「青い池」とも呼ばれるようです。人工的に作られた堰堤に遮られ、ア ルミニュウムなどの白色粒子を含む水が溜まった沼だとか。 小説 縄文の残光 108 アテルイの…

ミズナラの森と雀の交尾

デジモナさん、ブログを再開されてうれしいです。蓮の花が幻想的 ! 7月に入ってからの美幌は、暑くても30度前後で、比較的落ち着いています。でも、 終日晴れの日はあまりないのに、雨が少なく、庭の野菜がかわいそうです。 川湯にあるミズナラの森です…

津別峠の雲海

美幌峠や小清水展望台と同じように、津別峠も屈斜路湖を囲む高所にあります。 標高947メートルで、美幌峠の約2倍の高さ。朝行けば、たいてい雲海を見ること ができます。西洋の城に似せた展望塔の最上階は、360度の視界が開け、北東 に屈斜路湖、南…

ハマナスの原野

サイタマンさん、問題意識はあるのですが、理解が表面的で一向に深まりません。 まあそれでも、考える力がある間は、考えるのをやめられないと思いますが。コメン ト、励みになります。ありがとうございます。 ハマナスは北海道海岸草原の夏を象徴する花で…

十勝岳と溶岩台地

美瑛町は丘の風景が有名ですが、活火山十勝岳のふもと、白金(しろがね)温泉一 帯にも見どころがあります。今日の写真は美瑛駅から南東に26六キロほど、標高9 30メートルの望岳台で。 噴煙を上げ続ける十勝岳と左右の連山が間近に見えます。頂上まで登…

赤い花に黒い蝶

20日ほど前の写真です。津別ノンノの森でクリンソウが花の季節を迎えていま した。森のなかにせせらぎがあり、その周囲をクリンソウ理群落が埋め尽くしてい ます。クリンソウの花を目当てに集まるのは、人だけではありません。この時季そ のつもりで遊歩…

野付湾7月の風景

野付半島から見た昨日の野付湾です。着いたとき、標津、抜海の一帯は今にも 降りそうな曇天でした。帰るころには青空が広がりましたが、羅臼・国後島方向の 海は霧にかすんだまま。知床峠を超えた宇登呂は晴れ、美幌に向かって国道33 4を走っているとき…

森に咲くゴゼンタチバナ

エゾアカマツの森に咲くゴゼンタチバナの花です。森があるのは、 川湯エコミュ ージアムセンターの裏。この草は、葉脈がくっきりして端正な印象の葉も、秋の赤 い実も好きです。日当たりのよくない森の木陰を好む陰性植物。本州では高山の 植物ですが、ここ…

ノビタキと海のアオサギ

夏の野で丈の高い草の茎によく止まっているノビタキ。近づくと飛び立つし、顔が 黒いので、同じ色の目がわかる写真はなかなか撮れません。小清水原生花園で、 たまたま近くの杭に。三回シャッターを押す間、なんとか留まっていてくれました。 海を見下ろす…

美瑛の丘

山々に囲まれた起伏する丘と点在する農家。そして炎型の樹木。美瑛の風景を 短く言えばこんなことでしょうか。オホーツク地方の丘陵地帯は、たいていカラマツ の防風林で区画されています。内陸の美瑛は海風に曝されないので、防風林が少 ないのかも。風景…

能取岬の踊子草

路傍の藪にあっては、ほとんど注目されることのない草です。わたしが毎年撮りた くなるのは、踊子草という名前があるから。名前のせいで、近寄って見た時の葉と花 の配置に、笠をかぶって踊る女性の姿をイメージします。 能取岬には、駐車場から崖際に出て…

霧にかすむ白樺

屈斜路湖畔の、標高500mか600mの山道です。湖畔まで下っても、標高700 mのところまで上っても、霧から抜け出します。下から見上げれば曇り空、上から見 下ろせば雲海。そしてここでは白樺(岳樺かも)の緑をかすませる霧。 小説 縄文の残光 97 燃…

美瑛の夏景色

6月末日の美瑛です。北海道のほぼ真ん中。馴染んでいるオホーツク地方や釧 路・根室地域とは、少し雰囲気が違います。見える山は知床連山や斜里岳ではな く、十勝岳・富良野岳などの大雪山系の一部です。何よりも暑くて。 何やら名前の付いた樹がたくさん…

緑の岬

夏は他に気になるところが多く、能取岬にはあまり行きません。でも、流氷やオジ ロワシが見られない緑の岬も、歩けばやはり楽しい場所です。 小説 縄文の残光 95 燃える森 (続き) 本営の丘から西に一里ほどで水田地帯が終わり、荒れ地になる。その先の緩 や…

エゾノシシウド

そらさん、日程が決まっている旅は不自由ですよね。わたしは天気予報と美幌の 空を見て、その日にどこへ行くか決めます。摩周湖なら青い湖面、花、霧、氷雪の 何が目当てかで、季節と天気を選びます。それでも失敗することもありますが。 オホーツク海側の…

雲海の名残

そらさん、イソツツジは火山灰地帯、溶岩台地、湿原などの荒地でよく見かけま す。人の手で開発が進んだ地域では生えないのかも。 サイタマンさん、日本人単一民族説に都合が悪い事実は、知らされないで大人 になるのだと思います。わたしもこちらに来てか…

ハマナス咲きはじめのころ

6月下旬、海岸草原に咲きはじめたハマナスです。盛る緑の中に点々と咲いて いても、よく目につく色です。バラ科の野生種の中では花が大きいほうではないで しょうか。7月後半から8月の最盛期には、もっと密集して咲く海岸や湖畔もありま す。でも初夏の…

イソツツジの大群落

6月26日の川湯つつじケ原です。硫黄山から降り注いだ火山灰でできた100㏊ の原野が、イソツツジに覆われています。ここは標高140から170m。最後から2 枚目の写真を見てください。7月間近なこの時期に、まだ食べられるワラビの若芽 が残っていま…

檜扇アヤメ

今までなんとなく、ヒオウギアヤメのヒオウギは 花弁付け根の模様のことだと思っ ていました。ヒは緋色のことかな、とも。花弁の模様はアヤメにもカキツバタにもあ るし、どこにも緋色はないし、なんだか変だと思って調べてみました。 そしたら、若い葉の形…

濤沸湖畔の仔馬

そらさん、先日はケーブルに乗らずに、旭岳温泉・勇駒別温泉の周辺を少し歩き ました。緑と花とせせらぎのコースがいくつかあります。 濤沸湖畔の一画に、 ヒオウギアヤメの草叢を再生させようと、アヤメ以外の草 を食べる馬が放たれています。確かにそのあ…

柳虎の尾

葉が柳に似て、花が虎の尾に似ていることから、つけられた名前だそうです。 寒 帯などの湿地に咲く花だとか。わたしが見たのは釧路湿原と濤沸湖畔。写真は濤 沸湖水鳥・湿地センター裏の草叢です。黄色い花をつける野草は多いけれど、葉 柄の脇に咲く黄花は…