2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

白い朝

ときどき朝の庭がこんな風景になります。まだ根雪ではないのですが、日陰では 昼になっても雪が残ります。畑の土が凍結していて、先日作物残滓や生ごみの穴 を埋めるとき、鍬を跳ね返されて苦労しました。

寄り添うカップル

向き合って激しく鳴き交わし、羽ばたき、首や嘴を交差させるペアとは対照的に、 静かに寄り添って遊弋するカップルがいます。互いに求愛を容れた新婚さんでしょ うか。それにしては求愛行動が多すぎるような。既婚の夫婦も繁殖期の前に、再 度相手との絆を確…

夕映えの里山

美幌川は網走川の支流で、たいして大きな川ではありません。それでも、上流に ダムができる前は、もっと水量が豊かだったのかも。長い年月の間に、丘陵地帯 が削られ、河岸段丘ができています。 川沿いの一番下の段丘面は耕された農地です。上段は藻琴山のふ…

美幌川晩秋

このところわたしの体を舞台に、腰痛と坐骨神経痛のコラボが続き、2週間ほど 撮影行を自粛していました。ようやく一昨日、陽が陰る前の3時過ぎに1時間、美 幌川の土手歩きへ。数日前の雪は消えていましたが、土手下はジクジク湿ってい ます。枯木・枯草を…

かすむ湖

サイタマンさん、25年前になりますが、狩猟採取するヘア・インデイアン(カナダ) のくらしについての報告が出版されました。それによると、彼らは生業の関係で夫 婦の別居期間が長く、その間ともに別な異性と同居するのだそうです。当然子が できることもあ…

枯れ木と青空

阿寒湖・摩周湖・屈斜路湖の三湖は阿寒国立公園に含まれます。この公園には 大きな工場地帯も大都市もないので空気が澄んで、晴れるときれいな青空が広が ります。その空に白樺やダケカンバの枯木が腕を伸ばしているのが、藻琴山・川湯 方面で印象的な晩秋風…

白鳥のデュエット

見つめ合う。羽を広げ首や嘴を交差させる。タイミングを合わせて首を振る。交 互に首を上げ下げして、鳴き交わす。11月の屈斜路湖で繁殖行動をするわけは ないけれど、とにかく相手との掛け合いのダンスです。敵意は感じられません。白 鳥は子育てが終わっ…

イソツツジの枯野

catさん、コメントありがとうございます。宮代町の地図と笠原小学校の写真、拝見 しました。懐かしいです。 硫黄山のふもと、イソツツジ群生地の晩秋です。白い花が一面に広がる季節と は、印象が違います。あまり遠くない過去に、硫黄山から流れ下った溶…

羽ばたき

白鳥はきっちりした編隊飛行や優雅な遊弋姿もいいけれど、翼の白がとりわけ 強調される羽ばたきにも、撮りたくなる魅力があります。だけど、群れが居れば必 ず撮れる、というわけではありません。 この日、濤沸湖、能取湖、屈斜路湖の順に回りましたが、頻繁…

かすかに見えるオホーツク海

小清水高原から網走・ウトロ間のオホーツク海海岸線まで、50キロほどでしょう か。かすかに海を陸と見分けられる距離です。三枚目で中央やや右寄りに濤沸 湖が見えています。湖沿いに国道を走ると、8キロはあるように感じますが、写真 では水たまりのよう…

可憐なユリカモメ

ウミネコにしてもスグロカモメにしても、飛行中は別にして、水面や陸にいる姿は あまり撮ろうとは思いません。そこへいくとユリカモメは、特に珍しいわけではない けれど、つい誘われてしまいます。カモメとしては小さな体、嘴・脚の赤と白い翼の 対照、それ…

キガラシのある風景

11月上旬の屈斜路湖近く、色彩が乏しい晩秋の田園地帯に、一画だけ鮮やか な黄色に輝くキガラシの風景がありました。この作物は緑肥に使われる菜の花の 仲間です。ヒマワリとともに、連作障害を避けるためのローテーションに組み込ま れています。農家ごと…

とうとう雪が

昨日、美幌にもとうとう雪が。これまでも夜の間に降って朝には消える日があっ たのかもしれません。だけど明るくなってからはたぶん今季で初めてです。とは言 え朝の1,2時間だけで、昼に近づくと青空が広がり降雪の痕跡は消えました。 最高気温が零下の日…

晩秋の屈斜路湖

このところ地球史に興味が出て、関連する本を読み漁っています。細かな理論 はなかなか頭に入りません。それでも激動の絶え間ない地球の歴史に、あらため て様々な感慨が湧きます。 形成期のマグマオーシャンに覆いつくされた状態から、徐々に冷えて固体地球…

水鳥の帰還

サイタマンさん、野生動物との出会いは本当に偶然です。毎年何度も撮っていた キタキツネ、今年はまだ機会がありません。冬から夏まで一度も見なかったエゾシ カは、秋になってから3回撮りました。3回とも今までとは違う場所です。 11月になってようやく…

晩秋の樹海

11月の小清水高原展望台(標高700メートル)からは、こんな風景が見られま す。緑は近景がハイマツとクマザサ、遠景がエゾマツ・トドマツなど。白・茶色は裸 の落葉広樹です。晩秋、雪が来るまで、樹海の遠景は縞模様です。常緑針葉樹と 落葉広葉樹の混合…

岬のアトリ

亜寒帯の鳥です。日本では冬鳥で、日本海側に多いとのことですが、能取岬で 前にも一度見ています。群でいることが多いと書かれているけれど、今回も単独で した。スズメより少し大型です。 灯台近くの芝草状で背の低い草叢だったので気づきました。 かなり…

能取岬11月

先週のよく晴れた日です。能取岬は明るい陽光が溢れ、青い海に白い波が走っ ていました。子どものころ3年間、日本海側の海辺の町でくらしたことがあります。 晩秋から冬にかけ、海は暗く、10メートルを超す海水の壁が立ち上がっては崩れ ていたような。記…

輝く赤い実

落葉樹が裸になり、カラマツの黄葉も茶色に変わった今、きわだつ色彩はナナカ マドの実です。野山、公園、校庭、道路わき。葉を落とした木に、たわわな実の赤 が至る所で目につきます。野山では自生木で街では植えられた木です。 まだ葉のある九月から、裸木…

お帰り白鳥

先週前半に行った濤沸湖・能取湖・屈斜路湖のどれにも、10月下旬には見ら れなかった白鳥の姿がありました。9月後半から10月前半には戻っている年が 多いので、今年の渡来はいくらか遅いでしょうか。 11月から4月の半年間、カモ類や白鳥(これもカモ…

カラマツ黄葉

華やかな秋色の最後を飾るカラマツ黄葉。晩秋になると、里山・田園の防風林・ 車道と畑を区切る木立など、平場で目にする木にどんなにカラマツが多いか、あ らためて実感します。本州では高原の木でも、こちらでは低地の木です。 同じ仲間のグイマツは縄文時…

晩秋

ようやく9月下旬から10月に撮った分の在庫が一掃できました。今日からは11 月の画像です。まずは町のせせらぎ公園で深まる晩秋の風景。早朝には水たま りが氷る日もあるけれど、昼は風がなく晴れていれば、枯れ葉・カラマツ黄葉・緑 を残すコケや草や針…

野付半島・秋のさまざまな景観

9月21日の野付半島です。遠浅の海、ススキの草原、ハマナスの赤い実、トド ワラへ続く野の道、原野に一本ぽつんとにナナカマドの木、そしてその実、緑の草 と赤いサンゴソウが飾る塩性湿地、浅海に取り残された突端に立つ木、その先の 遠景は抜海町尾岱沼…

根室海峡の波頭

根室海峡は、知床半島によってオホーツク海から、根室半島によって北太平洋 から、区切られた海域です。この海峡の北海道本島海岸線のほぼ真ん中で、海 に突き出ているのが野付半島。本島と半島に挟まれた内海が野付湾です。湾に 面した半島の西側は浅海に面…

浅海

野付半島へ行くと、地球史的な地質現象を目にしているような、不思議な気分に なります。長さは26キロもあります。それなのに幅と言えば、地図では線にしかな らない細い場所もあります。道に立って少し左右に目をやるだけで、北側の根室 海峡と南側の野付…

牧草地帯

サイタマンさん、うっかりミスしました。縞模様のはワモンアザラシではなく、クラカ ケアザラシでした。 国道244は、オホーツク海側の斜里から知床半島付け根の山地を横切り、根 室海峡側の標津に抜けています。山道を下り終わって長い直線道路に入ると…

郷土博物館の海獣

サイタマンさん、大型多細胞生物の時代が始まって6億年弱。その間大規模な種 の絶滅が5回あったけれど、現在そのどれより急速に生物種が減少しているそうで す。 網走市郷土博物館は、80年ほど前に建てられた、落ち着いた建物です。考古 学資料の展示も…

釧路の空に薄明かり

摩周湖第三展望台(標高701m)は濃い霧のなか。それでも第一展望台(標高54 6m)では、湖面も釧路平野も見えました。ここから6,70キロほど南の太平洋まで、 展望を遮る山はありません。晴れていればかすかに海を望むことができます。この 日は、上空…

田園の丹頂

初めの一枚は鶴居村の農家の近くに、他の三枚は弟子屈町のコーン刈り跡に いた鶴です。同じ日でした。弟子屈町で見るのは、わたしは初めてです。これま で、釧路湿原とその周辺以外に、野付半島と濤沸湖畔で遭ったことがあります。 冬は何箇所かの給餌場へ行…

10月のゴゼンタチバナ

わたしの好きな野草の一つです。くっきりした葉脈が走るつややかな葉も、四枚 の白い苞が目立つ花も、端正な印象です。10月初旬の川湯の森で、赤い実が崩 れかけても、葉は緑が主流です。鮮やかな朱色に紅葉した葉は少数派。 花が咲き実が付く株は葉が六枚…