2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

湿原のオオジュリン

6月17日 釧路湿原恩根内木道 木道脇を飛び交い、低木で休むオオジュリンたちです。北の地に緑が戻るころ 越冬地の本州関東以西から戻り、繁殖するようです。葦の茎に止まり皮を剥いて 寄生している虫を食べるのだそうです。頭部や顎が黒いのはオス。最後…

森の窪地にクリンソウ

6が7日 常呂遺跡の森 茎を囲む円形の花の層が、お寺の屋根に立つ九輪に似ていることからつけられ た名前だとか。サクラソウの仲間で一番背が高く、よく目立ちます。 お隣の津別町にあるノンノの森が、この花でよく知られています。森を流れる小 川のほとり…

緑濃い釧路湿原

タムラ、幅5ミリに満たない葉がしっかりツツジ科の葉の形なのも、精巧なミニチ ュアのようで、おもしろいね。 6月17日 釧路湿原温根内 湿原を濃い緑が覆うのは6月に入ってから。11月にはアシ類の褐色が優勢にな ります。寒地なので植物は、5カ月足ら…

ツルコケモモの花は小さい

6月17日 釧路湿原恩根内木道 緑のミズゴケの上に、明るいピンクの飛沫がわずかに散ったような花。立ったま ま見下ろすと、目に入るのは色彩だけで形まではわかりません。あまりに小さい ので、木道で立ち止まって眺める人も稀です。 拡大すると、カタクリ…

霧の山道

サイタマンさん、フォローありがとうございます。わたしが長い時間尺度で考えた くなるのは、先の短い歳のせいもあるような。 6月17日 道道102号線藻琴山展望駐車場付近 小清水高原から川湯方面に下りはじめてすぐの道道で、さっきまで見下ろして いた…

川湯の森は緑濃く

ina*oy*kima*u さん、ご訪問ありがとうございます タムラ、そろそろ蕗も終わりですね。コゴミ、ワラビ、山ウドなどの季節も過ぎて、 今はどんどん大きくなる庭の葉采類の消費に追われています サイタマンさん、借り物の「知」をひけらかすような表現はいや…

山路に咲いたエゾスカシユリ

6月17日 美幌町 道道995沿い 本州ではスカシユリ(イワトユリ、イワユリ)、北海道に分布するのはエゾスカシユ リです。どちらの花も茎近くで花弁と花弁の間に隙間があり、形がよく似ています。 ともに海岸の砂地を好むとされています。しかし道の北部や…

イソツツジの原野

6月17日 川湯硫黄山麓 少し季節が早かったでしょうか。月末にはもっと原野が白くなると思います。イソ ツツジは釧路湿原や旭岳姿見平の他、いろんな場所に咲きますが、わたしが知る 限りでは、これだけ広範囲でかつ密集している場所はここだけです。 オホ…

野の鳥ノビタキ

6月7日 ワッカ原生花園 ・ 6月17日 釧路湿原恩根内木道 <梅に鶯>という言葉があります。かつては人家の庭に現れ、容易に目にするこ とができたのでしょうか。少なくても今では、そんな土地はないような気がします。 こちらでは山地や川の畔など、いたる…

コケモモの花

6月17日 小清水高原 コケモモの葉や実には馴染があるけれど、花をじっくり見るのは初めて。出逢っ たことはことはあるのかも。せこせこ目的地に向かってひたすら歩く山旅だったか ら、気がつかなかっただけ? 派手な花ではないし、一枚目の写真のように立…

オホーツク海夏の色

6月7日 ワッカ原生花園 オホーツク海は、地図では、カムチャツカ半島と千島列島で太平洋から、北海 道と樺太で日本海から区切られた内海です。それでもワッカ原生花園の海岸から 対岸は見えず、茫洋とした海原が広がるばかりです。釧路から根室にかけての…

庭に咲く

6月14日 ウチの庭 ほのかにリンゴに似た穏やかな香りを漂よわせているのは、カモミール(ジャー マンカモミール)です。花は径2,3㎝ほどで、疎らに咲いていると地味で目立ちま せん。だけどハーブティーに使うためまとめてあるので、けっこうきれいです。…

雲を見おろす

6月17日 小清水高原 地上からは普通では雲の底を見上げることになります。だけど美幌が晴れた夏 の日、朝早く小清水高原や津別峠に出かければ、しばしば層状の雲の上面を俯 瞰できます。飛行機に乗ったり高い山に登ったりは気軽にできないけれど、小清水 …

暗い湿地のハイキンポウゲ

6月7日 常呂遺跡の森 常呂遺跡の森で、復元住居のある「擦文の村」は、小さな沢で二つに分けられて います。遊歩道を辿って下った底の窪地は、湿地状で、全体として明るくはない森 でも、特に暗感じられる場所です。そこに咲くハイキンポウゲを目にした一…

センダイハギの咲く原野

サイタマンさん、原野や自然林の草は、有害な外来種でもなければ微笑んで見守 るのに、自宅の敷地内では敵視してしまいますね。ご近所の人や通行人がどう思う かをまったく気にしなくてもよければ、作物などに差し障らないところは放置できるの ですが。 6…

ビオラは元気

6月14日 ウチの庭 6月前半は、北海道にはないはずの梅雨が来たかのように、曇天が続きよく降り ました。昨日までの降水量は平年の約2倍、日照時間は2割減です。そんなだか ら、庭に下ろしたカボチャ苗は葉が黄ばんで少しも伸びません。植えなおしたキ…

ノゴマの赤いよだれかけ

6月7日 ワッカ原生花園 前の2枚は、よだれかけのような胸の赤色部分が大きいので、明らかにオスで すね。後の2枚ではそれほど目立ちません。メスかもしれません。多くのメスは喉 に赤斑がないそうです。北海道では夏鳥で繁殖もするけれど、本州以南では…

遺跡の森にエゾキスゲ

6月7日 常呂遺跡の森 小清水原生花園を代表する夏の花です。開花は6月末からと思っていました。 だいぶ北に位置する常呂遺跡の森で、初旬に咲いていたのは意外。この日、す ぐ近くのワッカ原生花園でも、まったく見ませんでしたよ。 鬱蒼とした森の中なの…

緑のヤチボウズ

5月24日 釧路湿原温根内軌道敷跡 ヤチは谷地、谷のことです。ボウズは坊主頭。湿地のスゲ類の根が、冬の凍結 で株ごと持ち上がり、春の雪解け水で根元がえぐられて細くなります。そこへ枯れ た茎葉がかぶさると、調髪していない坊主頭に似てくることから…

水辺賑わすハマエンドウ

6月7日 ワッカ原生花園 サロマ湖岸とオホーツク海岸の、砂浜に接する低い段丘で撮りました。本州で も、砂地の水辺ではよく見られる花だと思います。珍しくはないのだけれど、毎年 季節になると一度は撮りたくなります。明るく薄い青、力強い紫、そしてち…

緑濃い遺跡の森で

サイタマンさん、このところ小説に溺れているので、すこし染まったのかも。 6月7日 常呂遺跡の森 日曜日でワッカ原生花園はにぎわっていましたが、遺跡の森は静かでした。あま り広くはないけれど、中で木々に囲まれていると、遠い昔にタイムスリップした…

花終わるエゾノコリンゴ

6月7日 ワッカ原生花園 5月11日のフラワーパラダイスでは、わずかに咲きはじめていたけれど、大部 分が蕾でした。6月7日のワッカ原生花園では、わずかに花が残ってはいたけれ ど、大部分が散っていました。今年の春は、花盛りのエゾノコリンゴに逢う…

初夏のワッカ原生花園

6月7日 常呂ワッカ原生花園 このところ気温が上がらずどうかなと思っていたのですが、常呂のワッカ原生花 園は初夏の装いになっていました。家を出たのは7時少し前。1時間ほどで到着し ました。気温は10度前後だったでしょうか。でも湖畔の風は冷たく…

ホロムイツツジ

5月24日 釧路湿原恩根内遊歩道 ツツジ科の一員とはいえ、一輪が4mmほどの小さな壺型で、「ツツジ」の一般的 なイメージとはほど遠い花です。でも葉は同じ科の他の種と似ています。ホロムイ は札幌に近い土地の名前で、漢字は幌向。かつてここにあった…

朝の湖

5月24日 国道243美幌峠南側 朝の屈斜路湖が光っています。外輪山のシルエットには霞が。春の終わりごろ から夏にかけて、早朝の峠は霧に包まれることが多いのですが、この日は晴れて いました。 5月末から今月2日まで、昼は日なたの体感温度が30度…

風香る鈴蘭の花 巨大カルデラ噴火 最終回

サイタマンさん、現代物理学の理論では、宇宙は無からたまたま生まれたという説 が有力なようです。地球史・生命史・人類史・国や個人の歴史にも、必然的・法則的 な動因の他、さまざまな「たまたま」が作用しているんじゃないでしょうか。 6月2日 ウチの…

きらめく緑 巨大カルデラ噴火5

5月24日 美幌峠弟子屈側下り道 10日前に美幌峠から弟子屈側に下る途中で、美しさに思わず車を停めて撮っ た風景です。朝陽にきらめく若緑を、湖水と白い幹や雪渓が引き立てていました。 日に日に街の緑が濃くなっています。峠道もそろそろ夏の気配でし…

三色に咲くリラの花 巨大カルデラ噴火 4

6月2日 ご近所の庭 五月六月は町内の家々の庭をさまざまな花が飾る季節です。今の主役はリラ。 英語由来の名だとライラックになります。ウチの敷地にはないので、ご近所の庭 で撮らせていただきました。 真ん中の二枚がこの花を代表する薄紫。色としても「…

湿原のアオジ 巨大カルデラ噴火 3

5月24日 釧路湿原温根内軌道敷跡 太い首から上が名前の通り青く見えます。咥えているのは餌でしょうか。それに してはいつまでも食べる気配がありません。誰かに持って帰るつもりかな。それと も、巣作りの材料? 巨大カルデラ噴火 3 東日本大震災まで、…

釧路湿原五月末 巨大カルデラ噴火 2

5月24日 釧路湿原恩根内遊歩道 湿原は気持ちのいい緑の季節です。ワタスゲの白い穂は、まだつつましい大き さです。木の枝の間に隠れた赤い鳥は、名前を調べられるほどはっきりとは撮れ ませんでした。 巨大カルデラ噴火 2 以下の記述では、いくつか他の…