庭に咲く
6月14日 ウチの庭
ほのかにリンゴに似た穏やかな香りを漂よわせているのは、カモミール(ジャー
マンカモミール)です。花は径2,3㎝ほどで、疎らに咲いていると地味で目立ちま
せん。だけどハーブティーに使うためまとめてあるので、けっこうきれいです。摘ん
だ直後は寂しくなりますが、何日かするとまた一面に白が広がります。花を集める
作業は腰に来るので、適当に収穫を止め、種を採る株を残して他は抜いてしまい
ます。
写真だと大きさがわかりませんが、カモミールに似た次の花はずっと大きく派手
なフランス菊・マーガレットです。もともとは栽培種ですが、こちらでは野生化して原
野や路傍にも咲いています。ウチの庭でも邪魔者扱いですが、それでもぶどう棚の
下とか通路わきとか、あまり目の敵にされない場所で繁殖しています。夜や早朝の
薄暗がりにほの白く広がる様は、なかなかの風情です。
これまた白い花。二本の楓が立つ築山に咲いていました。スズランやホウズキ、
それにさまざまな雑草に埋もれていて一昨年まで気がつきませんでしたが、イチ
ゴです。手間がかかる割に収穫が少ないので栽培はやめていました。こんなとこ
ろに生き残っていたとは。野イチゴかと思ったのですが、去年熟した粒を口に入れ
たら、まさしく栽培種の味でした。今春は周りの雑草を少し抜いてみました。今築山
の半分を覆う勢いで蔓を伸ばしています。
撮った日には蕾だった芍薬が、今は豪華に咲き誇っています。だけど、わたしは
写真のような蕾や咲きはじめが好きです。芍薬・牡丹・大輪の菊などは、盛期のは
ではでしさに引くところがあって。
ケシと芝桜は盛期を終わって、わずかに残っているだけです。