野の鳥ノビタキ
<梅に鶯>という言葉があります。かつては人家の庭に現れ、容易に目にするこ
とができたのでしょうか。少なくても今では、そんな土地はないような気がします。
こちらでは山地や川の畔など、いたるところで囀りが聞こえますが、街中で姿を見
たことはありません。
囀っています。夏の釧路湿原の恩根内遊歩道では、声を聞かずに帰ることはまず
ありません。だけど一度も目撃させてもらえなくて。いつだったか木道に三脚を据
えて、カッコーを撮るのだと頑張っていた人がいましたが、彼は成功したのかなー。
その点ノビタキは草原に行けばたいてい、低木の枝先や葦などの草の茎で揺れ
ている姿があります。<野のヒタキ>という名前のとおり、ヒタキ科の鳥のなかでも、
木立より草原・原野を好む種のようです。ただし見かけることが多い割には、接写
が難しくて。近づこうとするとすぐ飛び立ちます。
今日の写真で最後の2枚はメスだと思います。頭に黒頭巾をかぶっていません。
はじめは別な鳥かとも思いましたが、翼の模様は共通です。