湿原のアオジ 巨大カルデラ噴火 3


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                        5月24日 釧路湿原温根内軌道敷跡

 太い首から上が名前の通り青く見えます。咥えているのは餌でしょうか。それに

してはいつまでも食べる気配がありません。誰かに持って帰るつもりかな。それと

も、巣作りの材料?

   巨大カルデラ噴火 3

 東日本大震災まで、M9の巨大地震はまずあり得ないと思わ


れていました。あの災害以後は、南海トラフで発生する可能性


がある巨大地震にも、関心が向けられるようになり、最近の予


測では、最悪の場合犠牲者は32万人に達するとされていま


す。東日本大震災の死者・行方不明者の約10倍です。過去8千


年で2回発生した巨大カルデラ噴火については、2013年に内閣


府で行った検討会で、研究体制の整備に努めるべきだと提言さ


れていますが、具体的な動きはなにも出ていません。


 日経サイエンスの特集記事によると、これから数年間に九州


で巨大カルデラ噴火が起きる可能性がゼロではないそうで


す。記事は、かつてと同じ規模で、M8. (2兆トン) 姶良


ルデラ噴火が発生した場合の被害を、次のように予測していま


す。発生後2時間で九州の大半が火砕流に飲み込まれ、その死


者は700万人。50㎝の降灰が近畿地方にまでおよび、被災者は


4000万人。20㎝の降灰は新潟・千葉を結ぶあたりまで達


し、被災者は1億1000万人。青森の北部まで10cmで、1億2


000万人が被災。札幌でも降灰は厚さ5㎝。降灰によって電


気・ガス・水道の供給が断たれ、家屋がつぶれ、交通が途絶


し、食糧が尽き、沖縄と北海道の人々を除く、約1億人が生き


ていけなくなるかもしれない。阪神淡路大震災東日本大震災


では、被災地以外からの救援が行われたが、この規模の巨大噴


火になれば、ほぼ全国が被災地になるので、日本は滅亡に瀕す


ることになる。


 記事は原発に対する巨大カルデラ噴火の影響も危惧していま


す。最初に再稼働するのは、九州電力川内原発の見込みで


す。九州は過去に何度も巨大噴火の火砕流に襲われた場所で

す。九州電力は、破局的な噴火の可能性は小さく、火山活動


の監視で十分に予知でき、核燃料を安全に処置できるとし


います。そして国の原子力規制委員会はこの評価を受け入れ


ました。しかし多くの火山専門家は、山体噴火ならともか


く、カルデラ噴火を余裕の持てるほど前に予知することは、現


時点では困難だと見ています。他にも火砕流が来襲する可能性


のある原発はいくつもあり、火砕流が来なくても大量の火山灰


に埋まる危険もあります。降灰で外部電源や冷却水が断たれる


かもしれません。(続く)