お帰り白鳥
れなかった白鳥の姿がありました。9月後半から10月前半には戻っている年が
多いので、今年の渡来はいくらか遅いでしょうか。
11月から4月の半年間、カモ類や白鳥(これもカモ科)が浮かんでいる水辺が、
こちらでは当たり前の風景です。それだけに、帰って来た白鳥を秋に初めて見る
と、懐かしいような気持ちになります。
湖の多くが凍結する厳寒期、本州に渡らない白鳥は、温水の湧く屈斜路湖や流
れがある濤沸湖の糊口付近など、水面の残る水域に集まってきます。でも近年鳥
インフルなどでエサやりが控えられるようになって、かつてのように水面が見えな
くなるほど群れ集まる風景はなくなりました。
その分本州方面に渡る鳥が増えているのでしょうか。淋しい気もしますが、人の
撒くエサに頼らずくらす方が自然です。人間がこれ以上動植物の自然繁殖できる
領域を狭めませんように。丹頂も、冬の餌場が必要なくなる日が来るといいな。