かすかに見えるオホーツク海


イメージ 5

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

 小清水高原から網走・ウトロ間のオホーツク海海岸線まで、50キロほどでしょう

か。かすかに海を陸と見分けられる距離です。三枚目で中央やや右寄りに濤沸

湖が見えています。湖沿いに国道を走ると、8キロはあるように感じますが、写真

では水たまりのような大きさです。

 紀元前3千5百年ほどの時期に、縄文海進と呼ばれる海水準の上昇期がありま

した。年平均気温は現在より1~2度高く、海面は今より3メートルほ上だったのだ

そうです。そのころ同じ場所から眺めたら、景色はだいぶちがっていたでしょうね。

きっと海岸までずっと樹海が続き、濤沸湖のあたりは海。海が近くて、もっとたやす

く陸と見分けられだかも。

 今後100年以内に、最善でも2度は平均気温が上昇します。縄文海進期より大

きな気候変動です。ならば、この風景もきっと変わります。

 視界が広いので、思いが及ぶ時間のスケールも大きくなったみたいです。先の

い年齢のせいもあるかな。だんだん人類史・生命史・地球史・宇宙史みたいな、

長い尺度の出来事が身近に感じられるようになっています。無限の中に溶け込む

ような死のイメージが、わたしにとっては宗教の代わりなのかも。