桃台猫台と地蔵岩


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 香深を出発して礼文島を東西に分ける峠下のトンネルを抜けると、大きな岩が見えてきます。その裾を回り海

岸線を進んで、突き当りの駐車場で撮ったパノラマ写真が二枚目。桃の形に似ていると言われる桃岩は左端で

しょうか。柵のある高台から、右手にうずくまって海を眺めている猫に似た猫岩が見えます。この高台が桃台猫

台と呼ばれているようです。

 わずか5分ほどの登りですが、この小さな斜面にもミヤマオダマキやハクサンチドリなどの高山植物の花が点

在しています。トンネルの手前を登る一車線のわき道の先にもパーキングスペースがあって、そこから徒歩で行

く桃岩展望台まで斜面は、もっと大規模なお花畑です。海がすぐ近くなのに、まるで高山の尾根にいるような雰

囲気で、ふしぎな気分でした。

 桃台猫台から海岸線を北上するとやがて道は尽きます。ここのあたりが地蔵岩のある元地海岸です。別名メノ

ウ海岸ですが、浜に降りるなという人がいて、メノウの原石を探すことはできませんでした。最後の写真の尖った

岩が、海からは手を合わせて祈る地蔵に見えるのだとか。崖には白亜紀前期の地層が露頭しているのだそうで

す。お隣の利尻島はもっと新しい地層なのに、礼文島を構成する岩石は古いのですね。