どんよりと島の朝

そらさん、美幌は零下にはなりませんでしたが、月曜から寒い日が続いています。最低気温は5度台で終日一

桁の日もありました。

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 小雨混じりの早朝、礼文島の海辺を散歩したときの写真です。黒っぽい海鳥が波に浮かんでいました。ここそ

こで漁をする小船の周りにはカモメが集まっています。霧に煙る急斜面が浜際の狭い道路に迫っています。隆

起した海岸段丘でしょうか。


 礼文島にはアイヌのシャチがあって、大きな戦いの伝承も残っているようです。本州の弥生時代末から古墳時

代にかけて、北方からオホーツク文化人が南下し、北海道本島東部の海岸地帯に住み着きました。そのとき侵

出の拠点になったのが礼文島ではないでしょうか。本島西の日本海側ではオホーツク文化遺跡の話を聞きませ

ん。縄文文化を受け継いでいた擦文文化人に南下を阻まれたのかも。口承の物語は時代がわからないものが

多く、この時期の戦いの記憶がアイヌ同士の紛争のように伝わっていることもあるのかなと、これはわたしの想

像ですけれど。擦文文化人とオホーツク文化人が習合してアイヌ民族が成立したと、わたしは考えています。擦

文文化人そのものをアイヌと見る説もあります。