海は緑


 タムラ、岬のエゾエンゴサクは去年より半月ほど早く咲きました。魚無川沿いで

も、かなり早いかもしれません。天気が良かったら今日あたり行ってみるつもりで

したが、ここ2,3日は雪またはみぞれ交じりの雨のようです。

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                           4月9日 能取岬

 
 岬から見渡すと、緑の色が強い海域があります。春のオホーツク海に現れること

の多い色です。テレビで南太平洋の紺碧で透明度が高い映像を見ることがありま

す。先日はその説明が語られていました。プランクトンが少なく海水が澄んでいる

ので、光が深く届き、他の波長の色が吸収されて青くなるのだとか。

 オホーツク海アムール川河口には、内陸奥深くから運ばれた豊富な栄養分が

流れ込みます。それを摂って大発生したプランクトンが、冬の流氷の裏側に付着し

て南下します。海氷が融けて消えた後に残る微生物が、岬から見えた緑の原因な

のだと思います。

 この日もたくさんの漁船が操業していました。羅臼から根室にかけての海域とち

がって、この辺りではロシアの監視船をあまり気にしなくて済むのでしょう。オホ

ツク海の豊かな漁業資源も、北方領土問題を難しくする原因の一つなのかな。