小さく咲いたキバナノアマナ


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                             4月9日 能取岬

 岬の駐車場手前で車を停め、牧場と反対側の草藪に踏み込み、崖の縁まで歩

きました。道はなく踏み跡を辿ります。下を向いて慎重に進むと、明るい黄色が目

に飛び込んできます。特徴的な白っぽい緑の長い葉。キバナノアマナです。

 直径2センチにも満たないような小さな花です。場所によっては2.5センチにも

なるようですが、ここは海陸風に晒される場所です。うかうかしていれば周りの大

きな草が伸びて光を奪われ、繁殖の機会を失います。寒くても急いで咲くことを優

先するので、花は大きくなりません。

 花が黄色い甘菜という名前ですが、アマナとは同じユリ科ではあっても属が違い

ます。アマナの実物は見た記憶がありません。写真だとチューリップに似ていま

す。属も同じみたい。球根が甘くて食用にされるので甘菜キバナノアマナも若

芽・若葉は食べられるそうです。球根に甘みがあるところは甘菜に似ているが、個

数が少ないので、採集されると滅びる可能性があるとか。球根(鱗茎)で夏から

までやり過ごし、春に繁殖します。葉や茎は周りの草が茂れば姿を消します。エ

エンゴサクなどと同じライフサイクルです。