能取岬に夏の花
結愛さん、確かに美幌川畔には蕗が茂っている場所がたくさんありますよね。
6月前半だと根元の直径が5センチほどでも柔らかいし。わたしが美幌に来たのは
10年前だから、そのころにはあなたはもうこの町から去っていたのかな。
6月16日 能取岬
まだ盛りではありませんが、岬の草叢にポツリポツリ夏の花が咲きはじめていま
した。草叢と言ったけど、一枚目のハマナスは例外です。崖下の渚から突き立つ
細長い岩の柱のてっぺんに、一輪だけ咲いていました。冬ここで、オジロワシやオ
オワシが羽を休めているのを見たことがあります。実を食べて種を運んだのはカラ
スかな。
疎らなセンダイハギの花がまだ残っています。ワッカ原生花園ほどではないけれ
ど、今月初めなら、牧場と遊歩道の間に草叢が広がるあたりにもっと咲いていたで
しょう。頭の重そうなエゾノシシウドはまだ蕾。
色は少し赤みが強いような。途中で枝分かれするのはエゾキスゲ、白が入ったよう
な鮮やかな黄色です。やがてエゾスカシユリも混じり、崖の草叢で緑と黄色が競い
合います。小さな黄色が群れ広がっているのはエゾキンポウゲでしょうか。