釧路湿原夏の花


 デジモナさん、こちらで道路の雪を除くシャベルカーはでかいけど、火山灰を始末するロードスィーパーは小さ

くてかわいい感じですね。

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 釧路湿原の春は、本州では高地だけに咲く花が多いのですが、夏は日本列島の各地と共通な花が多くなり

ます。今日の写真はすべてそうです。でも、木道以外に人工物がない広大に湿原で、しかもこの日のような霧雨

のなかで見ると、暑い夏の日に田畑や家々の周りで見るのとはちがって、どこか趣き深いような。

 ツリフネソウは形がおもしろい。茎にぶら下がる様は、たしかにクレーンに吊り上げられた船を思わせます。同

じスタイルで黄色いのは、その名もキツリフネ。色の薄いウスキツリフネというのもありますが、ここではあざやか

な黄色でした。

 ミゾソバは子どものころ田んぼの水路や家周りの湿ったところでよく見た気がします。そのころは平凡な雑草と

して、気にかけることもなかったはずです。でも、濃い緑を背景にした釧路湿原ミゾソバは、何度行ってもまた

撮りたくなります。わたしは白地にピンクの花に惹かれる癖があるみたいです。

 足元の小さな看板にタチギボウシと書いてありました。コバギボウシの変種とされることが多いようです。1メー

トルほどにもなる背の高いオオバギボウシと、その半分ほどのコバギボウシの中間ほどだとか。でも釧路湿原

はもっと背が低かったような。

 最後はサワギキョウ。わたしはこの湿原ではなやぎの季節の最後を飾る花という印象をもっています。この日

はまだ盛りの前でした。咲きそろうと、緑をバックに紺色の塊が目立つ一画があります。去年は8月前半でもよく

咲いていましたが、今年は穂の上半分は蕾でした。