デジモナさん、人の気配が希薄な
釧路川源流域の水面。人くさい
知覧町のロケ地。対称的ですね。
この花を高原の女王と呼ぶ人がいます。
摩周湖第三展望台の駐車場で、
屈斜路湖と反対側の斜面に群れる
花を見たとき、その人の気持ちがわかりました。開く前の蕾はピンク、開いた花は白。混じりあい、気高いと言い
たくなる美しさです。それなのに名前は
オニシモツケ。女王をオニと呼ぶなんて、恐れ多いですよ。
花もピンクが濃いエゾノ
シモツケソウは背丈がせいぜい1メートル。ところが雪深い山地に咲く
オニシモツケは2
メートルほどにもなります。この大きさがオニと付く理由でしょう。はるか下に広がる
屈斜路湖一帯を見下ろし、緑
あざやかな白樺に守られるように群れているさまは、確かに堂々としています。でも、白地に滲むような紅の色調
には、儚さもあります。やはり「鬼」はそぐわないような。