霧雨の濤沸湖
タムラ、そういえばマイズルソウも今ごろだね。常呂遺跡の森には群生しているし、他でもよく見るけれど、
川湯のアカエゾマツ林では気づかなかったよ。
そらさん、ちょっと行く時季が遅れて、大好きなミツガシワはほとんど終わり、ヒメシャクナゲは一つも見
かけませんでした。
デジモナさん、淵、せせらぎ、滝、水滴など、水にはさまざまな美しい姿がありますよね。こちらでは氷
雪に相を変える期間が長いのですが。
24日の濤沸湖は霧雨で煙っていました。この湖は周囲27キロで、まあまあの広さですが、最深2.5メート
ル、平均水深0.7メートルの浅い海跡湖です。岸近い湖面に葦が繁茂し、広い湖岸草原が発達してい
ルなので、その前に気候温暖化が進んで、逆に海に戻るかな。オホーツク海側の網走付近には、サロ
マ湖、能取湖、濤沸湖と、砂礫の堆積で海から隔てられた湖が集中しています。
どれも屈斜路湖など、内陸側の、噴火で陥没して外輪山に囲まれた湖とは、だいぶ景観がちがいま
してきます。縦横に山脈が盛り上がり、その間に丘陵が連続する風景は、日本海溝や千島海溝に沈み
こむプレートの圧力を感じさせます。多かれ少なかれ、日本列島弧はどこでも同じかもしれませんが。