釧路湿原のイソツツジ


 デジモナさん、イソツツジは湿原にも高山帯にも生えます。昨日の硫黄山麓は火山灰地でした。

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 イソツツジはほんとうは乾いた場所の方が好きなのかも。水はけのいい硫黄山麓の火山灰地では大群落にな

るし、釧路湿原では少しでも高いこぶ状の場所を選んでいるように見えます。もししゃべれたら、もっと高い場所

に移りたいけど、足も羽もないから、ここでがんばるしかないんだよ、って言うかなー。

 釧路湿原もいまは、カキツバタ、サギスゲ、ワタスゲ、イソツツジなどで、少しはにぎわっているけれど、もともと

荒野の雰囲気が強い場所です。イソツツジもここでは密集した大群落を作ることはできず、飛び飛びにヤチボウ

ズみたいに盛り上がった場所に根を張っています。比較的乾いたところでは少し集まりますが、それでも背丈は

10センチか20センチの低いままです。

 イソツツジは蕾のときは赤みがかっているのですが、花びらが開ききると白一色になります。でも釧路湿原

は、茶色っぽい部分が、他所より多く残っているような気がします。ここでは矮小化しながら、小さな虫の注意を

引くために色が濃くなるのかも。ツルコケモモやヒメシャクナゲなど、気をつけて探さないと見えてこない

小さいけれどきれいな花がいろいろあります。