芽吹く柳
3月の野外ではなかなか萌える草木に出会えません。でも先週末のせせらぎ公園で、柳だけは花穂が殻を脱
ぎはじめていました。エゾヤナギでしょうか。柔らかい手触りの、にこ毛のような花穂です。ネコヤナギというのも
ありますね。花穂はやはりにこ毛みたいです。葉の形はエゾヤナギより幅広で、柳らしくないけど。樹の図鑑を
見ていたら、柳にはイヌコリヤナギやキツネヤナギというのもありました。ネコにイヌにキツネ、みんな柔ら
かな毛のイメージがあります。
柳腰はシダレヤナギから来た言葉でしょう。細長い葉と、なよなよと垂れる枝の、どちらからの連想でし
ょうか。シダレヤナギが北海道東部の山野に自生しているのは見たことがありません。わたしの記憶の
なかでは、柳の代表なのですが。本来は日本列島の自生種でなく、中国か朝鮮から人が持ち込んだの
かも。いまでは北海道でも、公園や河川敷に植えられているそうです。