青い海に白い残氷
デジモナさん、わたしは明るい氷雪風景が大好きなので、冬がなかったら寂しい気持ちになるでしょうね。
能取岬に立ったのはちょうど一ヶ月ぶりです。流氷は去っていました。明るい陽ざしの下で、青い海に残る沿岸
氷の白があざやかです。家を出たのが7時前後。うっかり顔の前面を露出したまま歩きはじめたので、
冷たい岬の風に頬がこわばって。体感温度は零下10度くらい。両手で頬を挟んで暖める始末です。それでも風
景に魅せられ、なかなか車に戻る気になりませんでした。あるいはと期待していたけれど、フキノトウもフクジュ
ソウも姿がありません。雪は消えても寒さが厳しいから。去年最初に見たのは4月8日でした。
沸湖下流湖口付近は解氷が進んでいましたが、薄氷は張っていました。それでも湖を離れて田園地帯に入るこ
ろから気温が上がり、道路も乾いているところが増えます。11時前に家に着いたとき、ガレージの温度計はプラ
ス5度ほど。午後には光が満ちた家のなかは暑いくらいでした。1日のうちに20度以上の温度差を経験する、そ
れが冬と春が混在するオホーツク海地方の3月です。