三羽のオジロ


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 流氷が岸から離れて海面が現れると、海沿いの巣に戻るのでしょうか。ウチの窓から見える範囲では、ワシが

いなくなりました。3月6日に撮ったのが、ここでは今期の最後になりそうです。もっとも雪がなくなるとわたしの行

動範囲も広くなるので、オホーツク海や太平洋に面した場所で、今後も北に渡らないオジロに出会う機会はあり

そうです。オオワシはすべて渡りですから夏に姿を見ることはありませんが、オジロは一部が北海道に留まって

子育てをします。

 この日同じ柳の上下に止まっていたのは番(つがい)でしょう。たぶん下の大きい鳥がメスで、少し小さい上

の鳥がオス。クゥエ、クゥエ、クゥエと甲高く鳴き交わしています。いつぞや複数のオジロが絡み合ってい

るのを見ました。この二羽はそのとき成立したカップルかもしれません。ちょっと離れておとなしくとまって

いたのは、恋敵に負けた一羽かな。そんな想像をすると、あきらめて食欲に徹し、魚影を見逃さないよう

に、ひたすら川面を見つめているように思えてきます。伴侶のいないわたしの、過剰な思い入れでしょう

けどね。