霞む太陽


 ポーシャさん、ご訪問ありがとうございます。


 デジモナさん、山以外の暴風雪遭難死でわたしが覚えているのは、60年ほど前に全国ニュースになった

事件です。オホーツク海沿いの国道で、雪に閉じ込められた車の中に逆流した排気ガスによるものでし

た。それ以後似た話は聞かなかったので、防災・救難体制の進歩で、昔話になったような気がしていた

のに・・・・。

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 夜空の月ではありません。昼の霞む太陽です。雲や霧が風に流れ、漏れる光の明るさも色も刻々と変化しま

す。いかにも不安定なこの状態が一時間後に、光溢れる晴天に変わることも、目も開けられない猛吹雪に変わ

ることもあります。

 こちらに移り住んですぐ、天気の変わり身の速さの点で、冬山に似ていると思いました。若いとき何度か登った

ことがあります。晴れた雪山の頂は、天国もかくやと思わせる光に満たされます。吹雪けば地獄が呼んでいるよ

うな恐怖心が湧きます。

 その経験があるので、車には小型のスコップと予備の防寒具を常備しています。数時間で帰る予定でも、ちょ

っと遠出するときは食べ物も携行します。暖房の止まった車内はすぐに外気温まで冷えるし、アイドリングを続け

れば排気筒が雪に埋もれてガス中毒の危険があります。マフラー周辺を頻繁に除雪しろと書いている新聞があ

りました。でも雪に埋もれた車の扉は開かないこともあるでしょう。最悪の場合は、ありったけ着込んで、ひたす

ら食べ続けて体温を維持しながら、救助を待つしかないのかもしれません。