色あざやな朝の雲


 のじさん、美幌は厳寒の地ですが、以前は雪の多い町ではありませんでした。それなのに最近は雪国の仲間

入りです。ある専門家が、温暖化で冬が寒くなる理由をこう説明していました。夏の北極海で氷が融けて水温が

上昇している。その結果従来は冬の寒気を北極圏上空に閉じ込めていた気圧の壁が緩み、寒気が北半球高・中

緯度地帯にまで漏れ出るようになった、と。

 あなたはブログで日本の農業について論じていらっしゃいましたね。温暖化の影響がしだいに中・低緯度地帯

でも大きくなると、オーストラリアなどで乾燥化が進み、東南アジアなどで津波や洪水が増え、やがて世界の食

糧事情が一変するのではないでしょうか。

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 写真を整理しながら、中学理科の教科書に載っていた、気温と飽和水蒸気量の関係を示す曲線グラフを思い

出しました。低い気温だと、空気中のわずかな水蒸気も水滴に変わることになっていました。北海道東部に接す

オホーツク海は、海氷で覆われるまで大気にたくさんの水蒸気を供給します。それが、夜の間に陸上で-20

度前後まで冷やされた風に晒されて、岸近い海の上空に雲が発生します。だから寒い朝に昇る太陽は、雲をま

とうのでしょうね。

 でも雲になった水蒸気が取り除かれ、空気は乾燥して澄んでいます。そんなわけで今の時季は、降る雪や漂う

霧に妨げられなければ、ひときわ色あざやかな雲が南東の朝空に見られるのだと思います。陽が高くなって気

温が上がると雲が消え、いい天気になります。オホーツク海地方の冬は、日本海側や太平洋側より日照時間が

長いようです。