けあらし
けあらし(毛嵐)、手元の古い広辞苑にこの言葉は載っていませんでした。たぶんわたしは、霧が煙る雪
裡川の映像ナレーションで知ったのだと思います。番組は夜明け直前に動きはじめた丹頂鶴を写したも
始まっているようです。このあたりでは-20度を下回る朝によく見られます。
You Tubeに北海道太平洋岸のけあらしを撮った動画が投稿されていました。波打ち寄せる海岸で高
く広い霧がすばやく動いています。今日のわたしの写真は美幌川の堤で撮ったものです。10メートルほ
どの塊が、生まれるとすぐ流れて消え、また少し離れた場所で発生します。ここでももっと規模が大きく
なり、堤を越えて住宅地まで流れ込むこともあります。でも美幌川は川幅が狭いので、広がりは限られ
ています。けあらしは動きの早さが目立ちます。暖かい季節に野山を包む霧は、もっとゆっくり生まれ、よ
り長く留まり、動きも緩慢です。