羽づくろい

mqb2oo2223z52z42さん、niceをありがとうございます。

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 ろくろ首という妖怪は、首がにゅーっと伸びてくねくね動くことになっていますよね。妖怪ではないわたしたちの

首は硬くて、自分の背中を見ることもできません。同じ哺乳類でも首の長いキリンなら背中は見れるけれど、動く

のは頭で、首をくねらすことはできないと思います。ところが白鳥の首はヘビの体みたいに動きます。見ていてわ

たしの頭に、羽づくろいという言葉が浮かびました。寒風に乱れた羽を嘴で整えているのだ、と。

 でもほんとうはどうなのかなー。羽のあいだに入り込んだ虫や砂を取っているのかも。風に乱れた上着を整え

る人の連想から、勝手に羽づくろいと解釈しただけ?そんなことを思いながらじっと見ているうちに、ろくろ首を思

い出して、ちょっと気味悪いような気がしました。わたしの感覚も感情も、柔らかな首を持たない体に支配されて

いますからねー。

 「日経サイエンス」2011年5月号で、M.A.L.ニコレリスという人がブレイン・マシン・インターフェースの将来を

論じていました。いつかマシンを介してわたしたちと白鳥の脳をつなぐことができるかも。そうなったらくねくね動く

首を持つ気持ちを体験できますね。もっとも昨今の新聞記事に目を通していると、その前に文明が崩壊する確率

のほうが大きいという気がしてきますけど。