秋色のせせらぎ公園

  nme2ooo23zb3z37さん、ご訪問ありがとうございます。

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 10月末のせせらぎ公園です。今年はこの色になるのが平年より2週間ほど遅れたような。


ゲームが世界を変える?③
 
 ロールプレイングゲームまたはコンピュータRPG作品は主に、ファンタジーの世界で、プレイヤーの分身

あるキャラクターが戦闘あるいはタスク達成によって成長する仕組みになっているようです。どの作品にい

つどれほどの時間を費やすかの選択は、基本的には本人の自由です。義務とか生活の必要などとは別次

元。おもしろいからやりたくなる、遊びです。分身であるキャラクターの行為、すなわちプレイヤーの選択で、

ポイントが加減されたり、グレードアップしたりしなかったりします。自分=分身キャラクターの行為の意味が

客観的なルールによる評価を経て、リアルタイムでフィードバックされ、自分の成長が確認できる。その達成

感がプレイに誘うのだと思います。
 
  多くの国で、高齢者層を除けば、ゲームで遊んだ経験のある人が社会の多数派になろうとしています。彼

らはお金や地位とは別で、誰かの恣意的な評価に依存することのない、自発的行為の達成感を知っていま

す。しかし、ロールプレイングゲームまたはコンピュータRPGで得られる満足感は、空想世界に根拠がありま

す。もし今後実生活のゲーム化が進むとしたら、それは現実に裏付けられているので、昔の狩猟民が獲物を

狩る喜びに似てきます。会社の製品改造のアイデアが課長や重役会議ではなく、同僚や関係部門社員に即

座に評価され、製品を使う顧客の満足度がリアルタイムで画面にフィードバックされる。高額報酬や大幅昇進

をともなわなくても、その喜びは十分に深いのではないでしょうか。家族の省エネ行動の成果が毎日数字で示

され、町単位、国単位で週ごと集計されて、地球温暖化緩和への寄与をリアルタイムで確認できる。一家族が

節約・節税できる金額はわずかでも、みんなの協働行動の効果をいつも目にすれば、人々の連帯感にいい効

果があると思います。

 手に入れた巨額のお金も、ひそかに隠し持つだけではきっと達成感が得られません。だから、お金の力で

他人を支配したり、ビップ専用ルームで山海の珍味を食したり、自家用ジェット機を乗り回したりしたくもな

る。そんな贅沢も、慣れてしまえば新たな満足感にはつながらないような気がします。更に強い刺激を求め、

企業繁栄の社会的意味を強調する理屈を捏ね回して、いっそう金儲けに熱中するのでしょうか。名声や地位

にしても、ちやほやされたり権力を行使したりする快感の代償として、民衆の移り気、上司の恣意、部下の裏

切り、「組織の冷酷な論理」などに翻弄されることもありそうです。名声や地位を守ろうと、謀略をめぐらし、潜

在的な敵を排除し、実態以上に業績を飾り立てることに、神経をすり減らす毎日を想像すると、なんだかか

わいそうな気もします。(明日に続く)