黒い実赤い実


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 町のせせらぎ公園とその近辺で見かけた黒い実と赤い実です。黒いのはヤマブドウかエビヅルでしょうね。公

園のはずれにある林で見つけました。食べてみたかったけれど、垂れていたのは手の届かない高いところ。マユ

ミの樹は、一周4キロの公園のなかで、たぶん一本だけだと思います。真っ赤に盛り上がっている草の実はコウ

ライナンテンショウ(マムシグサ)かな。遊歩道を外れた薮のなかでなければ、行って確かめたのですが。ナナカ

マドは池に近い公園駐車場脇の街路樹です。毎年撮っていた霊園の並木にはあまり実が付いていませんでし

た。街路樹の実も去年よりはまばらなような。


                          
                  ゲームが世界を変える? ④ 

 「日経サイエンス」の記事にこんな一節があります。
 

 例えば、ある能力を身につける場合、ポイント制よりもリアルタイムにフィードバックを提供するほうが、 
 
モチベーションの効果を高めることができる。「人は好奇心の強い動物で、生まれつき遊びながら環境を

支配しようとする」とライアン(臨床心理学者―引用者)はいう。「ゲームは、進化によって私たちに組み込

まれた生来のモチベーションを上手に利用している。」心理学者によると、そうした生来の動機を刺激する

と、私たちは自分が主導権を握っているように感じ、自分の行動に妥当な結果が付いてくると思うようだ。
 

 いつか、生活のゲーム化が進んで、世界が根本的に変わる日がくるのでしょうか。脳科学や情報技術が進

歩している勢いを思うと、当面する文明崩壊の危機を乗り越えることができれば、技術的には可能になるよう

な気がします。しかし、「バーチャル医師」が、患者の悩みをやわらげ、治療の理解を促すためでなく、病院

収益増加に都合のいい方向に患者を誘導するようにプログラムされていたら? ゲーム的歴史学習プログ

ラムが、学習者の民族的偏見を助長するように編集されていたら? 不法な増益活動が暗に推奨される社

風が末端まで浸透している会社で、同調圧力を強化するためにピア・レヴュー(仲間による評価) 制度が実

施されたら? 

 「日経サイエンス」の記事は、生活のゲーム化が悪用されないという暗黙の前提で、技術的可能性に注目

しています。しかし核分裂の科学技術を利用して、放射性廃棄物処理のめどが付かないままの、「トイレの

ない家」のような原発が実用化されてしまいました。思想や価値観の変化をともなわない科学や技術の発展

は、「世界を根本的に改善する」のではなく、文明崩壊を促進する可能性があります。

文明が切り開いた大きな可能性と同時に、それが胚胎していた根本的な欠陥も直視する歴史観。企業の
  
   収益活動を停滞させる経済・社会政策を絶対悪とみなす、みたいなドグマを打破する経済学。増益と効率を

   金科玉条とする経営学に代わる、社会的企業活動のための経営学。金銭欲や上昇願望とはちがう、生きて

   いる実感と直につながる喜びの再発掘。それらの発展と並行してこそ、生活のゲーム化が「世界を根本的

   に改善する手段」になるのだと思います。(終り)