峠下の渓流


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 山奥を流れる渓流の風景が好きで、見かけると撮りたくなります。これは美幌川の上流、美幌峠に近い森のな

かです。陽が低い季節なので、川面は暗く写ります。アップしたのは精いっぱい修正した絵です。肉眼ではこれ

よりもっと明るく見えます。

 写真の像が現実で、肉眼のほうが脳で再構成された認知みたい。網膜から脳に伝えられる情報はたかだか

100万画素。カメラの10分の1にもなりません。脳は記憶している経験知を素に、足りないものを補って、わたし

たちの意識にわかりやすいように、修正して提示しているのだとか。

 かろうじて滝と呼べそうな急流は、町で唯一の滝のようで、翠明の滝と名前が付いています。


                       ゲームが世界を変える? ①
 
 「世界を根本的に改善する手段として」、日常生活をゲーム化する研究が進められているという記事があり

ます(日経サイエンス」2011年3月号 102103頁 「ゲームで活力パワーアップ」)。実際にテレビゲームで

遊んだ経験はありませんが、息子たちがその魅力にはまる様子は見ていました。彼らの世代がいまや社会の

中堅になろうとしています。まだ今の各界トップは、わたしと同じようにその魅力を実地では知らない人が中心

でしょう。「ゲームが世界を変える」と言われても、彼らのほとんどは本気にしないと思います。でも、ゲーム世

代がさまざまな組織の指導者になったら?

 日常生活のゲーム化とは、記事によるとこんなイメージです: 電動歯ブラシで歯磨きを続けているある朝、

ブラシのブザーが鳴って、きちんとブラッシングを続けたので、次回の健康診断で10パーセントの割引になる

とわかる。シャワー時間の短縮などの、家庭内の省エネスコアが累積すれば、優遇税制措置の対象になる。

営業社員の評価基準が販売ノルマの達成度から、顧客がリアルタイムで届ける好意的な反応のスクリーン

表示に変わる。

 これらはまだ現実ではありませんが、数学学習で実際に取り入れている学校はあるのだそうです。基本的

なところから段階わけをしたプログラムが用意されていて、テレビゲームのグレードアップのように、生徒は自

分のペースで一段ずつ先に進むのでしょう。これらの学校ではテストの成績が向上したとか。マイクロソフト

のある部門が、ゲームに似たプログラムを使って、社員定着率を50%アップさせた例にも触れられていま

す。アバターを使った「バーチャル医師」は現在開発中。完成すれば患者は気軽に相談できるようになると、

期待されています。

食生活の改善、外国語の習得、中東紛争の理解、二酸化炭素排出量の削減など、どんな問題もゲーム化

  できる。進んで取り組みたいと思わないことでも、すぐれた対話型システムを用いれば参加意欲をかきたてら
  
  れるなどと、ゲーム化の研究をしている心理学者やゲームデザイナーは、言っているようです。(明日に続く)