サンゴソウ色づくころ


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 9月14日、サロマ湖の半島キムアネップ埼の湿地で、サンゴソウの色づきが始まっていました。ここは、赤一色

になる3年前までの卯原内とちがって、緑のなかにところどころ赤の領地が混じっています。サンゴソウは塩生植

物。最適な環境でだけ生きる敏感な植物で、自分から他の草を押しのけて繁殖する猛々しさはないようです。だ

とすれば、写真のような状態が自然なのでしょうね。写っている鳥はアオサギです。

 能取湖畔の卯原内であれだけはなやかだったのは、地元の人々がトラクターで耕し、雑草を除去して、ていね

いに育てたから。保護育成する意識が行き過ぎて、堤防を作ったり土砂を入れたりしたことが災いになったみた

いで、去年は広い範囲で黒く枯れていました。人々が必死で修復に努め、ついこの間も能取湖につながる他の

地域で採った種を蒔いたそうです。それでも回復までに数年はかかると言われています。

 このあたりでは、東から西に行くにつれて色づきの時季が遅くなるような気がします。能取湖は終わって、キム

ネアップは今ごろ盛りかな。ワッカ原生花園はたぶんまだこれから。もう少ししたら行ってみましょう。

 イギリスなどではシー・アスパラガスと呼ばれ、食用にされているのだとか。