大雪の山で色の饗宴
そらさん、わたしも映像で錦秋の大雪山系を見て、自分の目で確かめたいと。それで旭平にも行ったので
すが、早すぎて。今回はいくらか望みがかないました。もっと登ればもっとよかったかもしれませんね。体力
の衰えを自覚しているので自重しました。
10月には色づきが平場に下りてきます。北海道は気候条件がさまざまなので、場所ごとに時期がずれて、
一ヶ月弱ほどはどこかで紅葉を見ることができます。
赤や黄色を引き立てる緑がこんなに効果的だったとは! せっかく銀泉台まで行きながら、この景色を見ずに
帰った人もいます。車が入れるのは管理棟の手前まで。そこでは山腹で展開される色彩の競演をわずかに覗き
見るだけです。広く展望するには登山道をいくらか登らなくてはなりません。
車の通れそうな道を10分ほどだらだら上ります。その両側は木々が視界を遮っていました。やがて濡れてごつ
ごつした石が目立つ登山道の入り口にさしかかります。左には広い道がまだ続いていますが、草の生え具合か
らすると本道ではないような。その先には展望が開ける場所があるのかもしれませんが、わたしは確かめていま
せん。
初めて足を踏み入れる登山道なので、どこまで行けばビュユ・ポイントがあるのかわからなくて。入り口の案内
板では1.6キロ先に第一花園があるようですが、この急坂をそこまで登る自信はないし。心配になり、降りてくる
人に聞いてみました。第一花園まではまだまだだけれど、途中にいいポイントがあるという返事に励まされまし
た。10分ほど登ったところに、今日の写真の光景が。すでに何人もの先客が安定できる場所を占めて、三脚を立
てたりカメラを構えたりしています。わたしは足場が不安定なままシャッターを押すことに。ピントが甘いのはその
せいですよ―これはウデが悪いのをごまかす言い訳。
帰りに急坂入り口までの広い道で、わたしも何度かどこまで行けば展望が開けるかと尋ねられました。急な登
山道に入って10分は登らなくては、と答えたのですが、街用の靴の人には濡れた岩は滑りますよと、つい余計な
ことを。それでパック・ツアーの客が引き返しました。評判ほどのことはないじゃないかとぶつぶつ言いながら。悪
いことをしたのかなー。