天上庭園を歩く


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 大雪山系の主峰は標高2290メートルの旭岳。その中腹1600メートルの地点に高原が広がっています。姿

見の池高原や旭平と名づけられていますが、わたしは勝手に天上庭園と呼んでいます。本州の山なら2500メ

ートルの高度に匹敵するとか。旭岳ロープウエーの姿見駅を基点に、一周1時間ほどの探勝路が設けられてい

ます。両側に見える、雄大でありながらていねいに整えられたような景観が、わたしには神々がしつらえた天上

の庭園のように思えます。アイヌがカムイミンタラ=神々が遊ぶ庭と呼んだ気持ちがよくわかります。

 ここを歩いたのは13日。今年は秋の訪れが遅かったようで、ウラジロナナカマドやチングルマは真っ赤になっ

ていませんでした。それでもまだあざやかな緑の間に点在する薄い色づきが目に快く、さまざまな池が次々に出

迎えてくれ、旭岳の噴煙がしだいに近づいてくるので、アップダウンが続く岩だらけの路も苦になりません。それ

も何回にも分けて少しずつ登る左回りだったから。右回りは基点から姿見の池まで、ずっと長い上り坂が続くの

で、いいかげん嫌になります。

 9月に訪れたのは初めて。花々の彩りはすべて終わっていると思っていましたが、ここそこにエゾミヤマリンド

ウが群れ、シラタマノキの白い実が緑のなかにばらまかれていました。これらは別にアップしますので、今日はミ

ヤマアキノキリンソウを。またの名がコガネギクだと知らなかったので、同行者にアキノキリンソウと言って、後で

表示を見て訂正してしまいました。でもけっきょくアキノキリンソウの仲間ではあったわけですね。