天上庭園を歩く
大雪山系の主峰は標高2290メートルの旭岳。その中腹1600メートルの地点に高原が広がっています。姿
見の池高原や旭平と名づけられていますが、わたしは勝手に天上庭園と呼んでいます。本州の山なら2500メ
ートルの高度に匹敵するとか。旭岳ロープウエーの姿見駅を基点に、一周1時間ほどの探勝路が設けられてい
ます。両側に見える、雄大でありながらていねいに整えられたような景観が、わたしには神々がしつらえた天上
の庭園のように思えます。アイヌがカムイミンタラ=神々が遊ぶ庭と呼んだ気持ちがよくわかります。
ていませんでした。それでもまだあざやかな緑の間に点在する薄い色づきが目に快く、さまざまな池が次々に出
迎えてくれ、旭岳の噴煙がしだいに近づいてくるので、アップダウンが続く岩だらけの路も苦になりません。それ
も何回にも分けて少しずつ登る左回りだったから。右回りは基点から姿見の池まで、ずっと長い上り坂が続くの
で、いいかげん嫌になります。
9月に訪れたのは初めて。花々の彩りはすべて終わっていると思っていましたが、ここそこにエゾミヤマリンド
ウが群れ、シラタマノキの白い実が緑のなかにばらまかれていました。これらは別にアップしますので、今日はミ
表示を見て訂正してしまいました。でもけっきょくアキノキリンソウの仲間ではあったわけですね。