苔むす森

　湯の滝に通じる道はオンネトー南湖畔の森深くを貫いています。その両側にしばらく、みごとな苔に覆われた林

床が続いていました。道を作った以外には手を入れていない原生林なのでしょうか、倒木や残った株の根が朽ち

て、苔の栄養になっているようです。自然な森の更新の一環なのかな。

　平年は美幌で８月の最高気温が３０度を超える日は１日もないのに、今年は２１日からの３日間と昨日で計４日

ありました。２２日が３３．９度、昨日が３３．６度です。暑くなるという予報だったので逃げ出そうと、昨日は朝食後

摩周湖に向かいました。美幌峠にさしかかるころから雲行きが怪しくなり、摩周湖に向かって登る道は濃い霧の

なか。第三展望台では細かい霧雨になっていました。もちろん湖面は見えません。それでも霧にけぶる木の影だ

けでも撮ろうと、雨具を付けて車から出ました。もう寒くて長くは展望台に留まれません。

　なんだか欲求不満で、そこから長駆して野付半島へ向かうことに。海に近づくにつれて道は乾いていきました

が、半島でもやはり霧が出ました。それでも初秋の原生花園が予想よりずっとみごとで、摩周湖での欲求不満が

ふっ飛びました。だけどやはり外は寒くて。１１時半ごろ帰路に向かうころから陽も射しはじめ、斜里を通過するこ

ろからカークーラーを。１時半に家の車庫に車を入れてそこにかけてある温度計を見たら、３８度でした。家のな

かは３４度。朝の寒さから一気にこの熱気の中に入って、まるで夏風邪でもひいたみたいに。今はもう元気です

けれど。今日は昨日ほどではないという予報です。当たるといいなー。