8月の森を歩けば
オンネトーは山の湖です。その南湖畔から広がるうっそうとした暗い森のなかに、往復で3キロ弱のよく整備さ
れた歩道があります。湯の滝に行くために作られたのですが、わたしはこの道を歩くこと自体が好きです。夏以
外の平日や早朝などに一人で歩いていると、鳥や獣の領域に勝手に踏み込んでいるような、気後れを感じます。
この日も朝7時台に森に入ったときは他に人はいませんでした。だからでしょうね、目の前を走り抜けるエゾリス
ほどの小動物に2回会いました。遊歩道を横断した後、大きな樹の根元で立ち止まって、わたしを窺っていたの
ですが、暗すぎてカメラに捉えられませんでした。エゾリスかと思ったけれど、シッポがふさふさしていません。ネ
ズミのように細くなっています。ヤマネかなと思ったけれど、北海道にはいないようだし、ネズミの仲間だったのか
なー。アカゲラも何度か撮りました。でもやはり暗すぎて。かろうじて判別できたのが一枚。八月も半ばを過てい
たので、森で見かけた花は地味な感じの一種類だけでした。その代わり赤い木の実が印象的。湯の滝を落ちて
溢れた暖かい水は、小川になって森の奥に消えていました。
昨日の美幌は今年いちばんの暑さだったんじゃないかなー。全部窓を開けていたのに、リビングの温度計は
昼は37度を指し、夜7時でも34度でした。今日も同じみたい。八月上旬の低温を一挙に取り戻して、帳尻を
合わせようとしているのかも。