やせたキツネ


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 見ていて気付いたでしょうか。最後の一枚は他の五枚とちがうキツネです。キムアネップ埼に近いほの暗い森

で一枚、他は幌岩山の展望台に行く山道で撮りました。森のキツネのほうが顔に幼さが残るような気がします。

そして肉付くもよく毛並みもつややか。停めたわたしの車の脇を、警戒心いっぱいで、歩いたり止まったり、わた

しを威嚇したりしながら、通り過ぎました。

 山のキツネのほうは肉眼ではもっとやせている感じでした。こちらはわたしが車から出ても立ち去らず、さまざ

まなポーズでモデルに。展望台は道外の観光客も多いので、人からもらう食べ物の味を知っているのでしょう。

近づきはしないけれど逃げもせず、何かもらえないかと、車の周りをのそのそ歩き回っていました。

 帰りに見たら、同じ場所に他の車が止まっていました。まだいたみたい。何かにありついたのかなー。さもしい

根性を捨てて山を下り、湖に近いところに住み着いたほうが獲物が多そうなのだけれど、縄張りとか、いろいろ事

情もあるのでしょうね。