胸に彩り野の小鳥
釧路湿原のなかに立つ鉛筆型の細長いロケットみたいなもの、何なのか今もってわかりません。その先端に止
まっているのはノビタキ。胸の薄いオレンジ色が手がかりになるので、もの覚えの悪いわたしでも見分けられま
す。草原や湿原で突起物に止まるので、比較的撮りやすい小鳥です。でもすぐに場所を変えます。湿原に踏み
込んで追いかけるわけにはいきません。それで木道から遠ざかると小さくしか写らなくなります。
木立に葉が茂るあたりに近づいたとき、不意に枝が揺れました。すぐに立ち止まって小鳥がいるのを確かめ、
肩に掛けた望遠付きカメラを構ました。二枚撮って、急いでピントをオートからマニュアルに切り替えているうちに
小鳥は飛び立ってしまいました。オートで遠くから撮ると、ピントが手前の葉に合って小鳥がボケてしまいます。
胸の彩が赤っぽいオレンジ色のよだれかけみたい。ノゴマですね。これもわかりやすい小鳥です。