白花黄花森の径
そらさん、わたしもこちらに来たころは小鳥と言えばスズメぐらいしか名前を知りませんでした。今でも見分
けられない鳥は多いのですが、それでも撮ったものとウエブ図鑑の写真を比べているうちに、何種かは名前
を推定できそうな気に。毎日が日曜日なのでそんなことをする余裕もあります。
実になっていて、白花の水芭蕉(白いのは苞だけどまあ硬いことは言わずに)は葉が伸びて緑が濃くなっていまし
おっと、草花と書いたけど、ナニワズは草のような背丈なのに樹でしたね。
北の森は残雪が消えたばかりのいまが早春。もうすぐ山桜が点々とうす紅色の灯をともします。それが森に花
を訪ねる季節の幕引きです。浅緑が萌えたと思うとすぐにむせ返る青葉が茂り、小鳥は葉陰に姿を隠します。そ
のころからは花を追うなら湿原か山ですね。
平地の落葉樹が葉を茂らせているのは6月から11月の5ヶ月だけ。ちょっと高い山の樹だと4ヶ月かな。木々も
急いで栄養を蓄えなくてはなりません。それでも、木陰の草花に1ヶ月ほど光を分けてやってから葉を開くやさし
さがあります。森歩きのベストシーズンはその間です。
そうそう、一枚目の写真に見えている小川(泥川)には、30センチはあろうという鯉がうようよ。わたしが近づくと
振動を感知するのか、さっと跳ねて泥の煙幕を張ります。だからシャッターを押してもムダ。それでなくても水面
が鏡の役割をするので、水の外から水中の魚を撮るのはむずかしいのに。