さすらう?川鵜
ゆめらじさん、知床の鹿は好きじゃない針葉樹の樹皮をかじって冬を生き延びようとしていたそうです。屈斜路
湖畔の森では、雪をほじくって笹を食べていたのでしょうね。若草が萌えるのはまだ先だけれど、笹を覆う雪が融
けているところは多いと思いますよ。
りは、解氷期にさまざまな水鳥が見られる場所として、マニアには知られているようです。先日わたしが行ったと
きはキンクロハジロの大群と川鵜6羽がいました。頭や脚の付け根が白いのは婚姻色でしょうか。繁殖期は春だ
けに限られていないようです。
大量に魚を飲み込む大食いと、餌があればどんどん増える旺盛な繁殖力が災いして、本州では近年あちこち
で駆除対象になっているみたい。それで居づらくなったのか、もともとあまり棲息していなかった北海道で、最近
は頻繁にみられるようになったとか。写真の彼らも追われおわれて、さすらいの旅の果てにここへたどり着いた
のかな。
道内でも河や湖に漁業権をもつ人々は眉をひそめているのでしょうね。でも行政は鹿の駆除に追われて、いま
のところ川鵜まで手が回らないようです。全国的に住民の居なくなった山里が多くなったこともあり、野生動物が
増えて人の居住域にも出没する、という話を聞くようになりました。野生動物逆襲の時代が始まっている、などと
言う人もいます。まあ文明の転換期ですから、いろんな予期しなかったことが起きますよ。