十字ギツネかな
能取湖畔を岬に向かって走っているときでした、凍結した湖上を走る黒っぽい動物がいます。「ちょっと色がち
がうけれどキタキツネみたい。それなら珍しくもないし、でもまあ撮っておくか、」と、ぐずぐず車を停めて何気なく
シャッターを押したのが上の二枚です。後でパソコンに取り込んで見たら、普通のキタキツネとは色がずいぶん
ちがいます。それに前足の付け根から肩にかけて模様が。ようやく十字ギツネかなと思い当たりました。
十字を思わせる模様をもつキツネが現れるのだそうです。いつだったかフリペで写真を見たことがあって、それで
この名前が記憶に残っていたようです。飼育下や死体ならともかく、生きた野生の十字ギツネはあまり多く撮影さ
れていなくて珍しい、という意味の記事があったような。
珍しいものなら、最初からそれと意識していればすばやく車を停めて、ていねいに何枚も撮ったのに、惜しいこ
とをしました。他の動物でもそうですが、予期していないときに突然姿を見ると、反応が遅れてうまく撮れません。
特にオオワシ。空から近づく鮮やかな飛翔姿を何度も見ましたが、あわててカメラを取り出してシャッターを押し
ても、遠く小さい後姿しか捉えられませんでした。いい写真を撮りたかったら、少しでも可能性がありそうな場所
では常に意識して、いつでもシャッターを押せる状態にしたカメラを身近に置かないとダメですね。もっとも、きょ
ろきょろしながら運転していたら、事故になりかねませんけど。