草原のとき色
7月22日 霧多布湿原センター下の原野
森の端などの小さな群れは珍しくもないけれど、こんなに広いホザキシモツケの
群生地を見るのは初めてです。近くではけっこう目立つ色です。ネットの色見本と
照らし合わせて、何色と言えばいいか考えました。薄紅色に近いような気もするけ
れど、とき色かな。トキの風きり羽や尾羽の色だそうです。赤系統だけで66色の見
本がありましたが、これぞドンピシャりというのはありません。
少し離れると緑に融けてあまり目立たなくなります。意外に木の葉や草になじみ
やすい色なのですね。このあたりは根釧台地から湿原に下りたばかりの場所。ま
だ森や林が残っています。肉眼では、木立に囲まれながら喬木の侵食に抗ってい
る草地のほぼ全域に、花咲くホザキシモツケが分布しているのがわかります。写真
では、すこし遠くは緑だけのような。