湿原センターから眺める
結愛さん、あなたが転載されたブロともさんも書いていますが、わたしにも経験が
あります。言葉を交換してきた方が最後の入院に覚悟を決めて、ブログを閉じられ
たことがありました。いまでも寂しく思っています。
クシロハナシノブは「湿原の貴婦人」という呼び名もあるようです。
そらさん、霧多布湿原まではウチから160キロほど離れていて、片道2時間20分
ほどかかります。庭の野菜に水やりする時間までに戻るのがぎりぎりになるので、
しょっちゅう気楽に出かけるわけにはいきません。フタマタイチゲやハクサンチドリ
のころも行きたかったのですが、オホーツク海側とちがって、晴れる日の少ない場
所です。天気を見計らっているうちに時季が過ぎてしまいました。今回も日本海側
やオホーツク海側が晴れている日もずっと曇り。晴れなくても降りさえしなければい
いと思い切って、出かけることにしたのでした。
三番目に広い湿原です。家々が集まる浜中湾と琵琶背湾沿いの海岸地帯と、湿
原センターあたりから始まる丘陵地帯に挟まれ、泥炭草原が南北に長く伸びていま
す。わたしが着いたのは朝7時台で、高台にあるセンターはまだ閉まっていました。
その裏手に回って撮ったのが今日の写真です。
一枚目は、霧多布大橋で辛うじて対岸とつながっている霧多布市街・湯沸岬の
北、浜中湾方向です。琵琶背湾の霧多布寄りの海に浮かぶお椀型の大岩は、日
本ではきわめて希少な鳥エトピリカが棲むという小島。その右に伸びている陸地は
瞼暮帰島。瞼暮帰島と琵琶瀬の間に、歯の抜けた跡のような隙間があります。そ
の前面の湿原に光る水面は琵琶瀬川。霧多布湿原の水分供給源でしょう。最後の
一枚は、半島状の霧多布市街・湯沸岬と対岸を結ぶ霧多布大橋の望遠写真です。