新緑の摩周湖

　結愛さん、とんがり屋根の展望台、童話の世界のようですね。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　６月６日　摩周湖第三展望台

　裏摩周とちがって展望が開けています。ここへは最低でも年に３回は行きます。

ただし積雪期は湖岸道路の川湯側は全面閉鎖されるので、車をとめるのは第一

展望台です。

　この日はさざ波の立つ青い湖面と、黄色味を帯びた新緑が爽やかでした。夏は

屈斜路湖側にオニシモツケの薄桃色の花が広がり、早朝には釧路の海から来て

湖岸を越える霧が見られます。冬のある日、凍った湖の上空を渡るオジロワシの

姿を見かけたこともあります。カメラでは両方を同じ画面に捉えることはできませ

んでした。

　季節ごとに、天気や時刻ごとに表情が違うとはいえ、摩周湖や山々は見飽きた

感もあります。だけど予期しない光景に出逢うこともあります。この日は、新緑に縁

どられた湖の空を、たくさんのツバメが飛び交っていました。撮ろうとしたのですが、

速すぎてことごとく失敗。写真は似たような構図で繰り返し撮ってもおもしろない。

肉眼でしか楽しめない絵があるのも、何度も出かける理由の一つです。