草連玉


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                             8月14日 能取岬

 植物の名前は原則としてカタカナで表示しています。だけどクサレダマと書くと、

腐れ玉と思われてしまいます。わたしも初めはそう思いました。けっこうきれいな

花なのに「腐れ」は気の毒な気がして、漢字で。マメ科の低木レダマ(連玉)に似た

本ということから付けられた名前だそうです。この日の岬で一番目立つ花でした。

 カタカナは表音文字命名の由来を知らなければ、クサレとタマで区切りたくなり

ます。クサレとくれば一番思い浮かびやすいのが腐れでしょう。草連玉ならそれだ

けで名前の意味が想像されます。表意文字の力ですね。動・植物の名前がすべて

カタカナ表示というのは、ときに味気ない気がします。そういうときはあえて漢字を

使います。日本語は、書くとき漢字と仮名を使い分けられるところに、アルファベッ

トだけの欧米語とはちがう魅力があります。

 だけど、連玉(レダマ)を知らない人が初めて草連玉の文字を見れば、クサレンダ

マと読みたくなります。漢字にはたいてい読みが複数あって、どの意味ではどの音

と、ひとつひとつ習得しなくてはなりません。わたしのようななまけものには、そこが

つらいところです。