シ゜ムカデとエゾコザクラ
8月2日 旭岳姿見平
ジムカデは小さなムカデの総称ですが、高山植物にも同じ名前で呼ばれるツツ
ジ科の小低木があります。この日は花の最盛期だったのでしょうか、たくさん咲い
ていました。コケモモに似たかわいい花ですが、なにしろ小さい。匍匐して4、5㎝
しか立ち上がらない木に付くので葉陰になることが多く、色も派手ではないから、う
っかりすると見逃してしまいます。この日わたしも、もっと撮りやすいところがあるは
ずと思って見過ごし、けっきょく2枚しか撮れていませんでした。名前の由来は、連
なった短い松葉状の葉が地を這うムカデに似ているから。
以前6月の雪解け期に行ったとき、エゾコザクラは姿見の池から下る急坂が終
わったあたりに群れ咲いていたので、8月に見られるとは意外でした。場所はその
ときとちがい、第一から第三展望台にかけての、雪が残っているあたり。探勝路か
ら離れているので、望遠でしかそれとわかる姿は捉えられません。姿見平は起伏
富にみ、日陰になる窪地は8月にも残雪があるので、場所ごとに開花期がずれる
のでしょう。