野付半島夏盛り

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　７月９日　野付半島

　一般車が入れるのは２０キロほど奥までで、半島の総延長は２８キロです。もち

ろんもっと大きな半島はいくらでもあります。でも、丘一つなく全体が海よりわずか

に高いだけ、ほとんどの場所で南に野付湾、北に根室海峡の両海面が見えるほど

狭いのにこれだけ長い、そんな半島は日本では他にないでしょう。ここは波が堆積

した砂でできた砂嘴です。

　７月前半は緑が最も盛んな季節です。車道の北側はすぐ根室海峡で景色は単調

ですが、南側は野付湾の海面と湿地と草原が複雑に入り組んで変化に富んでいま

す。車からずっと眺めていても飽きることがありません。たくさんの花が咲いていま

すが、ゼンテイカ(エゾカンゾウ)の黄色が一面に広がったり、赤いハマナスが密集し

たり、白いエゾノシシウドが混じったり、場所ごとに彩がちがいます。

　今日の写真は緑と水面が主役。ゼンテイカを主役に撮ったものと、ハマナスをテ

ーマにしたものはまた別の日に。