島影と境界


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                           7月8日 根室納沙布岬

 よく晴れて空気が澄み、ロシアが実効支配する島々を幾つか撮ることができまし

た。一枚目に淡く映る山影は国後島の爺爺岳(ちゃちゃだけ=1822m)。国後島

が一番大きく見える場所は羅臼ですが、向き合うのが島の南西部なので、北東部

位置する爺爺岳は見えなかったと思います。

 次の3枚は水晶島です。納沙布岬からの距離は7キロ。横に長いので左の始ま

りと中央部と右の終わりを撮って、中間部は省きました。細長く伸びていますが、

地図で見ると北海道にも少し似た菱形で、奥行きがあります。

 赤と白のブイは日本・ロシアの管轄境界を示しているのでしょう。ここを越えた日

本の船は拿捕されます。従来は決められた数の船が決められ時期に、ここを越え

サケ・マス漁を許されていました。今年からロシアが流し網を全面禁止にしたの

で、日本の漁船はもう境界を越えられません。北海道の漁業には、大きな打撃だ

そうです。サケ・マスや筋子イクラの値が上がって、わたしたちのくらしにも響くこ

とでしょう

 海中に浮かぶように見えるのは貝殻島灯台。島と言っても、引き潮のとき姿を現

すだけだそうです。3.7キロの沖で、境界より少しロシア側に位置しています。納

沙布岬灯台の左に平べったく見えているのは、5キロ沖にある萌茂尻島です。崖

際に置かれた明板に、現在は無人島だと書かれていました。