北方原生花園
7月9日 根室市豊里
園に立ち寄りました。看板が括り付けられている柵は、放牧されているポニーを逃
がさないためのものです。入口は二重になっていて、入場者が自分で錠を上げて
入り、反対側から手を伸ばして下げてから歩き出す仕組みです。ポニーは雑草は
食べるけれどヒオウギアヤメは食べないので、アヤメが埋もれてしまうのを防ぐ役
割を期待されています。
全体的に時季が少し遅かったようです。アヤメは終わり際。ミツガシワやハクサ
ンチドリなど、わたしが好きな花は終わっていました。だけど75ヘクタールの、見
通しのいい草原の中を歩くのはいい気分です。周囲にある木立はミズナラの風衝
林でしょう。何かで、海から吹き付ける強風のため幹や枝がたわみ、背も伸びない
という、説明を読みました。
写っているところにはわずかですが、馬がいる場所に近い木道の上には馬糞が
こんもり。このとき車を停めて入り込んでいたのはわたし一人でした。あまり知られ
ていなくて、人手をかけていないのかもしれません。のんびりした感じで、ここを好
きになりました。ヒバリも人の多い他の原生花園より警戒心が少ないようで、わたし
を先導するようにしばらくの間、木道脇をちょこちょこ走っていました。