餌をねだる白鳥
湖に近い民家の軒下で、二羽の白鳥が待ち構えています。窓が開いて、その家
の住人と思われる人が、名前を呼んで何か話しかけます。すぐに窓は閉まったの
ですが、その人の姿に気づいた湖畔の白鳥が次々に、大慌てで駆けつけました。
やがて大勢集まり、ついには位置取りをめぐって喧嘩に。
たぶん住人と白鳥の間に、餌やりを含む交流があるのだと思います。名前を付
けているところからすると、特に住人によくなついている鳥がいるみたいです。わ
たしには個体を見分けられませんが、親しくなると分かるのでしょうね。
カメラを構えたわたしがいたので、すぐに窓が閉められたのでしょうか。鳥インフ
ルで餌やりが禁じられるまでは、あちこちで住人と白鳥の交流があったと思いま
す。観光客が無思慮に鳥と接触するのはともかく、住人が手を触れないようにして
残飯を与える程度なら、遠慮することもないでしょうに。まあ最近は些細なことでも
騒ぎ立てる人が増えましたから、用心されても仕方ないか。わたしが鳥とその人の
楽しみを邪魔をしたようで、後ろめたい気分です。