空のオオワシ
収められませんが、オオワシが最も美しく迫力あるのは、自分の方へ飛んで来る
のを正面から見るときです。接近するわたしに警戒して去るときは、遠ざかる方向
へ、または対岸の木々に紛れるように飛びます。そのため土手では、正面から空
中の雄姿を捉えることは困難です。それでも一枚目は、わずかにその片鱗がある
でしょうか。
畔の公園線で、近づく空中の姿をフロントガラス越しに見ることがあります。大写し
になって窓の上端から消えていく際の、翼の白と黒、それに見開かれた瞳とオレン
ジ色の脚は、ほんとうに大迫力です。凍結道路で急ブレーキは禁物なので、止まっ
て撮ることはできません。海氷の間に水域ができた日の朝、常呂の海岸かサロマ
湖栄浦で車から出て、カメラを手にして1,2時間佇んでいればなんとかなりそうな
気がします。だけど早朝の道路状況と佇む寒さが思い浮かんで、なかなか実行す
る気になりません。