サハリン以北から南下した海氷ではないと思います。道内のオホーツク海沿岸
で形成された浮氷でしょう。縁がめくれ上がっているのは、硬くなる途中で回転し
ながら互いにぶつかり合うから。その形状から蓮の葉氷と呼ばれます。円形で最
大3mと言われますが、この日は方形だったり10mもあろうかと思われるものもあ
ったり。能取岬西側のトンネル手前の海域では、ひしめき合った蓮の葉氷が沖の
流氷本体まで続いているようでした。一口に流氷と言っても、時季、海域、風、気
温、降雪の具合などで、変化に富んだ様々な風景になります。これだけ密集して
大きく広がる風景も、この日はたまたまここで見られた、ということでしょう。