この海の色


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 日本語は細やかに色を区別する言語といわれます。だけど、初冬の夜が明けて

間もない時刻にオホーツク海が見せる色に、ぴったりくる言葉は見つけることがで

きませんでした。濃い藍色に呂色が混じったと言っても、もっと明度が低いような。

刻々と色調が変化します。陽が高くなるにしたがって群青色に向かいますが、けし

てそれほどの透明感にはなりません。やはり藍色が一番近いでしょうか。

 春になって海氷が消えると、丁子色・飴色・緑青色などの波や水域も現れます。

ランクトンが原因だと思います。映像で見る南太平洋のような透明感のあるオ

ホーツク海には、どの季節にも出会った記憶がありません。北海道沿岸から流入

する川水は、あまり濁っていないような。ずっと北でアムール川が運び込む大量の

機物と、その栄養で大量発生する海中生物が、黒ずみやくすみの原因なのでし

うね。